昇進・昇格試験は出来レースなのか|結論:職位によっては、確実にあります

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昇進・昇格試験は、試験前から合格する人が決まっている出来レースだから、受験しないという人が一定数います。

昇進試験に対するこの見方は、半分正しくて、半分誤りです。

真実は、主任や係長等の比較的ポストの多い職位における昇進試験はガチ。

課長や部長などのポストが限られている職位における試験は、仮に得点開示でできるような試験制度であっても出来レースの傾向が強くなります。

 

この記事でわかること
  • 主任や係長への昇進試験は出来レースにならない根拠
  • 課長や部長への昇進試験は限りなく出来レースになる(ならざるを得ない)根拠
この記事は、昇進試験の透明性が気になり、受けようかどうか迷っている方をターゲットに書いています。

迷う時間は完全に無駄なので、昇進試験を頑張るか、それとも違うステージで頑張るのか、その判断材料になれば幸いです。

昇進試験とは、そもそも何のために実施されるのか

昇進試験とは何のために実施するのでしょうか?

様々な考え方があるでしょうが、私は『組織の根幹を支えるプレイヤーを選抜して、そのプレイヤーの中から組織の舵取りを担うマネージャーを選抜するしくみ』と解釈しています。

ここでのポイントは、どのような組織が実施する昇進試験であれ、『プレイヤーとして中途半端な人材は、マネージャーとして力を発揮できない』という思想に基づいているということです。

プレイヤーとして優秀=マネージャーとして優秀とは限らないないのですが、ここが昇進試験制度の限界といったところでしょうか。

アメリカのビジネス界隈では、『1人の優秀なセールスマンをマネージャに昇進させることは、1人の優秀なセールスマンを失い、1人の無能なマネージャーを産むことになる。』と言われています。

 

話が少し脱線しましたが、昇進試験は多くの矛盾や限界を孕んだしくみです。

対象者を昇進させるか・させないかは、昇進試験の出来不出来だけでなく、本人の業務遂行力、周囲の人間との関係性(協調性があるか)、成果の出やすい部署に所属しているかどうかなどの運の要素も多分にからんできます。

例えば、本人は全く努力してなくても、前任者の積み上げのおかげで、一定の成果が出た場合などがそれです。

当たり前ですが、上司は自分の右腕になってくれるような人材(能力的にも人格的にも上司の不足を補ってくれるような人材)を求めます。

仮に、いくら能力が高くても、自分と相性の悪い部下を昇進させたいとは決して思わないでしょう。

しば

上司がどんなに人格者であっても、人間は、感情の生き物にすぎません。

好き・嫌いが評価に影響することは避けられません。

この辺りを踏まえると、昇進試験で合格する人・しない人の大枠が見えてきます。

つまり昇進試験とは、志望動機とこれまでの人事評価で、昇進させたい人材の順位がほぼできています。

あくまで最終チェックの試験なのです。 表向きは、試験結果の割合が高くても、合否に影響するのは、人事評価(勤務評価)>昇進試験の得点結果になります。(これは、点数の開示が可能であって、表向きはその透明性が担保されているようなものであってもです。)

昇進試験で実施される面接や小論文、プレゼンテーションのいずれもが、絶対的な基準はなく、採点者側で結果を歪めることが可能な試験であることを覚えておきましょう。

採点者側の土俵で戦う試験であることを、肝に銘じておかねばなりません。

人事評価が高くないのであれば、まずは、昇進試験の準備うんぬんかんぬんより、そちらを高める方が昇進の近道です。

参考記事【設定例あり】人事評価で高評価をつけてもらうために必要な目標設定とは

しば

試験前に昇進すべき人材の優先順位がついていると書きましたが、例外はあります。

それは主任などの、ほとんどの社員がそのポジションには到達するような職位における昇進試験です。

主任や係長等の昇進試験はガチンコ

主任や係長の職位は、プレイヤーとして一人前であれば、必ず到達する職位です。

会社としては、社員にこの職位までは、昇進してくれないと困るというラインでもあります。

昇進試験の傾向は、受験者が多く合格者も多い(合格率が高い)ので、試験を実施する側としては、いちいち事前に順位をつくることはコスト(手間・時間)がかかります。

事前に下駄を履かせてないと、試験にパスしないような人材は、昇進対象とはならないということです。

結果、試験はガチンコになります。 職位に応じた能力のない人間だけを弾く方が会社にとって効率かいいからです。

加えて、主任や係長の合格の判定基準は、相対評価ではなく絶対評価であることが、ほとんどです。これは、会社側がポストの数を柔軟にコントロールできるからです。

事前に次年度の組織体制を考える必要はなく、合格した人員を、適当に部署に割り振ることができます。つまり、いくらでも合格or不合格にさせることができるのです。

これが、後述する課長職などではできません。

しば

1つの課に課長が3人いると混乱しかありませんが、主任は、1人でも3人でも、組織運営に問題は生じません。

  課長や部長などの昇進試験は出来レース

課長や部長は、部署の舵取りが委ねられる重要なポジションです。

そして、主任や係長と比較して、ポジションの数が圧倒的に少ないという特性があります。

つまり、これらのポストへの昇進は、基本玉つきです。

誰かが抜けた分を、補充するという考え方のもと、選抜が実施されます。

しば

社長の交代をイメージしてもらえるとわかりやすいです。

誰かが辞めないと、そのポストに新しい人が入ることができません

課長・部長のポストに対しては希望する人員数が多いため、冒頭で書いたように志望動機とこれまでの人事評価で、昇進させる人材の順位が、事前に決まっており、昇進試験自体がセレモニー化してしまうのです。

組織によっては、このようなセレモニーを嫌って、管理職への登用は、『試験なし』という形をとっている場合もあります。

しば

私の会社の場合、課長補佐への登用は、試験ですが、その上の課長への登用は試験がありません。

人事や経営層の偉い人たちが密室で決めています。

未だに、なぜ自分が課長に昇進できたのか、よくわかりません。

昇進試験に失敗して、自信を失い再受験を諦める人がいますが、管理職へのチャレンジの場合、タイミングが悪かっただけという可能性も十分あります。

小さな組織や専門領域が細分化されているような組織の場合、自分とスキル・知識が被っている人が上で詰まっているために、試験が合格基準に到達していても、昇進できないというパターンがあるということを、記憶にとどめておいてください。

参考記事【昇進・昇格試験に 落ちたら・・・】再挑戦には原因分析が必須 | しばblog (sibainu1116.com)

まとめ

学校のテストとは異なり、昇進・昇格試験は、その勉強方法や手順を誰も教えてくれません。

職場の親切な上司や先輩に聞けば、ふわっとしたアドバイスをくれると思いますが、注意してください。

その方法は、その上司や先輩が『たまたまうまくいった方法』に過ぎません。鵜呑みにすると、失敗します。

少なくとも、タイムロスをすることになります。 多くの人は、昇格試験・昇進試験に合格するための学習プランをメソッド(手順)として確立できるほど、多くの受験経験は有していません。

加えて、受験者である『あなた』と『その上司・先輩』は、経験もスキルも違うので、同じ学習計画をたてても、結局、うまくいきません。

しば

過去の私も含めて、昇進試験にパスしたほとんどの人は、直感的に必要だと思う箇所を学習し、たまたま合格したというというのが真実です。

だから、先輩や上司に勉強法を聞いても無駄です。 上司・先輩の手法が、合格に導いてくれる保証はありません、根拠がなく再現性がないからです。

合格するために必要なのは、『合格までのロードマップ』には、何があって、自分が何を対策しなければならないかを、把握することです。

昇格・昇進試験に、志望動機の提出や筆記試験(択一式)、面接なども課されていて、何をやったら良いか、よくわからないという方向けに昇進・昇格試験全体のロードマップに関する記事も用意しています。

ご参考にしていただければ。

参考記事【完全攻略】昇進・昇格試験って何をすればいいの?合格までのロードマップとは

参考記事【昇進・昇格試験】小論文完全対策まとめ 合格までのロードマップ

 

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