安易に退職を決めるのは危険??うつ病になると判断力が低下します。その対処方法

miti

20201128 書き直し

うつ病による思考力・判断力の低下

うつ病は、今では脳内の神経伝達物質が不足し正常な思考回路が形成できないことが、原因だと科学的に証明されています。

難しく書きましたが、要するにいつもの自分では、なくなってしまうという事です。うつ病をきっかけにして、会社を退職して、新しい人生を歩むことを決める人も多いかと思います。

退職して環境を変えること自体は、人生にプラスに働くことがあるかもしれません、しかし、うつ病の時には、正常な判断を下す事は難しいのです。重大な判断を下すのであれば絶対に家族や信頼できる人の助言を聞いたうえで、決める必要があると、私は考えています。

ということで結論から先に書いてしまいましたが、うつ病による判断力の低下について、最初にまとめていきます。

 

しば

私の場合、うつ病になる前の段階・うつの初期の時点で思考力と判断力の低下は、顕著に表れてきました。

その当時はまだ、自分がうつ病だとは思っていなかったので、なんだか調子が悪いなぁくらいに捉えていました。

実際に私が経験した、思考力・判断力の低下は以下の通り。

初期の思考力・判断力の低下(仕事に対するパフォーマンスの低下)
  • 昨日していた作業の内容を忘れている
  • 仕事の手順のイメージが頭の中でまとめられない
  • 文書の作成に、いつもより手間取る。言葉を選択できない、組み立てれない

 

しば

この段階で、自分がうつ病になりつつあることに気が付いて、何らかの対応を取ることができればよかったのですが、できなかったため、症状はどんどん悪化してきました。

結果、生活に支障が発生する段階になって、ようやく自分がうつ病であることに気が付きました。以下の感じです。この状態まで、きてしまうと、本当に何もできません。

 

うつ病状況での思考力・判断力の低下(生活レベルでの支障が発生する)
  • 自分が下りる駅がわからなくなる
  • タイムカードを押さずに出勤してしまう
  • パソコンのログインパスワード思い出せない(ド忘れしている)
  • 同僚の名前が出てこない
  • 文字が頭に入ってこない

 

しば

うつ病を経験した人なら、共感してもらえるのではないでしょうか?いわゆるうつ病における一般的な症状だと思います。

とてもじゃないけど、会社に行って仕事ができる状態では、なかったという事です。

こんな時に、自分の人生を左右する、決断を絶対にしてはいけません。

うつ病ときには頭が不安に占拠されてしまう

生活のレベルで支障が生じてくるとどうなるか??

私の場合は、自分の今の状況を、何とか改善しなくてはならない。このままだと職場や家族に迷惑をかけてしまうと猛烈に焦りました。

けど、焦ったところで、うつ病で思考力が低下しているので、具体的な考えは、何もまとまりませんでした。

結局、頭の中は不安でいっぱい「このまま、仕事に復帰できなかったらどうしよう?これから子供たちにもお金がかかるのに生活は?etc.」。不安な気持ちを、繰り返し思いかえす悪循環に陥り、不安以外の事を考えられなくなりました。

本来であれば、まずは、今の自分の状態を客観視した上で、心療内科に通院する事や休職する事を判断していかなければいけない重大局面にも拘わらず、頭が全く回りませんでした。慣性でとりあえず会社にいくみたいな感じでした。

(私の場合、妻が異変に気付いてくれ心療内科に比較的早期に通院でき、現在に至ります。)

なぜ、思考力が低下し正常な判断ができなくなるのか?そのメカニズム

冒頭で、うつ病とは神経伝達物質が不足し、正常な思考ができなくなると書きましたが、もう少しそのメカニズムを掘り下げたいと思います。

「脳を働かせるには運動しかない」 より抜粋

そもそも脳の仕事は、つねに回路を接続し直しながら情報を伝達し、それによって人間を環境に適応させ、生き延びきせることである。ところが、うつになると、特定の部位でその適応機能がはたらかなくなる。

 

うつは、脳の感情回路が物理的に変化した結果だと考えられており、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンはシナプスを通って情報を運ぶ大切なメッセンジャー(神経伝達物質)だが、シナプス間がしっかりつながっていなければ、役目を十分に果たせない。

 

つまり、細胞レベルで学習が遮断されるのだ。そうなると脳は、自己嫌悪の否定的な堂々巡りに陥り、その穴から脱け出すのに必要な柔軟性も失われる。このように、うつを結びつきの問題として定義し直すと、そのさまざまな症状の説明がつく。

 

うつとは、むなしく感じられる、なにもできない気がする、希望がもてなくなる、というだけのものではない。学習、集中力、エネルギー、やる気 脳のあちこちがかかわる多様な思考システムにその影響は及ぶのだ。影響は体にも現れる。

 

しば

繰り返しになりますが、うつ病は脳の病気です。ストレスホルモンのコルチゾールの影響で思考回路が回らないから、冷静な判断ができず、心は不安になるのです。

じゃあ、失った判断力はどうやって取り戻すのか?どういう状態になれば、判断力が戻ったことになるのか??

 

判断力の低下に対応する方法

当たり前すぎで答えになっていませが、うつ病が寛解すれば、当然ながら判断力の低下も回復します。小手先の対応で誤魔化すのではなく、正攻法でちゃんと対応すべきです。

あなたの心は、あなたが思っている以上に敏感です。原因をしっかり見つめて、対応しなければ再発したり、再発しなくてもうつ病の影に怯えながら生活する事になります。

うつ病を改善する方法については、私のブログでも何回も取り上げていて、特に運動が効果があるのでお勧めです。

脳の神経細胞には、修復及び回復の機能が元々備わっていて、ストレスが小さい場合は、そのメカニズムが十分に働くそうです。有酸素運動を継続することで、その回復の仕組みが活性化されます。

つまり、運動すれば心身ともに強く柔軟になり、難問をうまく処理し、決断力が高まり、不安に適応できるようになります。まずは、自分の体と相談し、負担の小さい運動から始めてみませんか??

うんどう 不安を払拭し強いメンタルを手に入れるには運動しかない「脳を鍛えるには運動しかない」がおススメです。

と、当たり前の事を書いても仕方がないので、もう少し補足します。

うつ病時でも、後悔しない判断を下すことは可能です。ただ、そのためには最低限、自分の思考力が回復しなければいけません。

目安としては、復職など社会生活を再開できるのであれば、思考力はある程度回復しているとみなして良いと思います。この場合も、必ず自分の信頼できる人に相談して、サポートを受けてください。

逆に言えば休職中に、退職や離婚等人生の一大事を、1人で決断する事は絶対に避けるべきです。

まずは自分が今、うつ病で思考力が低下していることをキチンと理解するだけでも、物事に対する見方が変わります。物事に対する見方が変われば、導かれる結論も変わってくるはずです。

 

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