うつ病の時は、思考力が低下し正常な判断ができなくなります。そのメカニズムと対応方法

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うつ病による思考力・判断力の低下

私の場合、うつ病の初期の段階で思考力と判断力の低下は、顕著に表れてきました。その当時はまだ、自分がうつ病だとは思っていなかったので、なんだか調子が悪いなぁくらいに捉えていました。実際に私が経験した、思考力・判断力の低下は以下の通り。

初期の思考力・判断力の低下(仕事に対するパフォーマンスの低下)
  • 昨日していた作業の内容を忘れている
  • 仕事の手順のイメージが頭の中でまとめられない
  • 文書の作成に、いつもより手間取る

 

うつ病状況での思考力・判断力の低下(生活レベルでの支障が発生する)
  • 自分が下りる駅名がわからなくなる
  • タイムカードを押さずに出勤してしまう
  • パソコンのログインパスワードがすぐに出てこない(ド忘れしている)
  • 同僚の名前が出てこない
  • 文字が頭に入ってこない

 

うつ病の時に何を考えていたか(不安で心がいっぱい)

自分の今の状況を、何とか改善しなくてはならない。このままだと職場や家族に迷惑をかけてしまうと焦るばかりで、具体的な考えは、何もまとまりませんでした。不安が思考のほとんどを占めてしまい、それ以外の事を考えられなくなりました。

本来であれば、自分の人生をどうしたいのか、自分の状態を客観視した上で、心療内科に通院する事や休職する事を判断していかなければいけない重大局面にも拘わらず、頭が全く回りませんでした。(私の場合、妻が異変に気付いてくれ心療内科に比較的早期に通院でき、現在に至ります。)

なぜ、思考力が低下し正常な判断ができなくなるのか?そのメカニズム

脳を働かせるには運動しかない より抜粋

そもそも脳の仕事は、つねに回路を接続し直しながら情報を伝達し、それによって人間を環境に適応させ、生き延びきせることである。
ところが、うつになると、特定の部位でその適応機能がはたらかなくなる。

うつは、脳の感情回路が物理的に変化した結果だと考えられており、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンはシナプスを通って情報を運ぶ大切なメッセンジャー(神経伝達物質)だが、シナプス間がしっかりつながっていなければ、役目を十分に果たせない。

つまり、細胞レベルで学習が遮断されるのだ。そうなると脳は、自己嫌悪の否定的な堂々巡りに陥り、その穴から脱け出すのに必要な柔軟性も失われる。このように、うつを結びつきの問題として定義し直すと、そのさまざまな症状の説明がつく。

うつとは、むなしく感じられる、なにもできない気がする、希望がもてなくなる、というだけのものではない。学習、集中力、エネルギー、やる気 脳のあちこちがかかわる多様な思考システムにその影響は及ぶのだ。影響は体にも現れる。

視野狭窄から脱出するには(対応方法)

脳の神経細胞には、修復及び回復の機能が元々備わっていて、ストレスが小さい場合は、そのメカニズムが十分に働くそうです。有酸素運動を継続することで、その回復の仕組みが活性化されます。つまり、運動すれば心身ともに強く柔軟になり、難問をうまく処理し、決断力が高まり、うまく不安に適応できるようになります。まずは、自分の体と相談し、負担の小さい運動から始めてみませんか??

運動が難しい場合は、自分が今、うつ病で視野狭窄に陥っていることを理解するだけでも、物事に対する見方が変わります。物事に対する見方が変われば、導かれる結論も変わってくるはずです。

 

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