苦手でやりたくない仕事から逃げるには、どうすればいいのでしょうか?
自分が得意でない仕事では、生産性が下がるため時間がかかり、結果やりたくない業務なのに、より多くの時間を費やさなければならないという悪循環にハマってしまいます。
勇気をもって断ればいいのでしょうか?それとも、この資質のない分野で、努力を重ねて克服すればいいのでしょうか?
何回も断るのは気が引ける・・・、努力しても人並みになれるか自信がない・・・。どちらも難しそうです。
一番理想的なのは、割り振られる業務に自分の苦手な分野が入っていないことだと思います。
でも、そんな事が、現実にあるのでしょうか?
ポイントは、上司にしっかり、自身の資質を理解してもらい『コイツはこの分野に注力させておいた方が、会社に利益になる』という事を強く印象付けること。
これができれば、自分の資質にあった仕事が優先して割り振られるようになり、やりたくない仕事・苦手な仕事の割合が圧倒的に減ります。
少なくとも、私はこのやり方で、10年くらい苦手な分野の仕事から逃げることに成功しています。
今回は、自分の専門性を高めることで、苦手な仕事から逃げられるという事実を紹介したいと思います。
目次
やりたくない仕事から逃げる方法
やりたくない仕事はありますか|苦手な分野での成長は難しい
突然ですが、みなさんには、仕事をする中で苦手な分野はありますか?
冒頭でも書きましたが、得意な仕事は生産性が高く、楽しい気分で進めることができますが、やりたくない・苦手な分野の仕事は、時間はかかるし、うまくいくのかどうか不安な気持ちを抱えたまま、取り組むことになります。
また、同じ困難であるならば、得な分野の苦労の方が、人間は絶対にに成長しますし、スキルアップの視点からも有利です。資質がある分、身に付きやすいということです。
苦手な分野で努力しても、せいぜい人並みのレベルに到達できるかどうかといった所で、あなたの評価が周りよりアップする事はありません。
個人の能力はその希少性で評価され、上司は部下の能力を把握している
個人の能力は、基本的にその希少性で評価されます。周りが普通にが出来ることを、周りと同じようにやっても、誰も評価してくれません。
例えば、動画編集できるスキルのある社員が、部署に1人だけの場合と10人もいる場合、そのスキルは、前者のシチュエーションの方が絶対に高い評価になるハズです。
会社組織の収益を最大化するには、社員の能力をキッチリ把握し、適材適所で活用することで、成果が最大化されます。
なので、人事部局や現場の管理職もそれを念頭に入れて異動や業務割り振りを考えています。
しば
この制度は、社員の資質を客観的な物差しで測るため実施されています。
やりたくない仕事・苦手な仕事が割り振られてしまう理由
しかしながら、現実には全く自分に資質のない分野の仕事をやらねばならないケースもあります。
これは、あなたの上司や人事部局が、あなた自身の資質を把握していない(目立った資質がないと評価されている)か、あなたの資質を伸ばす又は開発するためにチャレンジングな課題を与えようとしているかのどちらかです。
前者の場合は、上司への能力アピールの不足が原因なので、後ほど、アピール方法について詳しく解説したいと思います。
後者については、その仕事・その苦労を抱え込むことによって、本当に得るもの(スキル・キャリア)はあるのか、考えることが必要です。得るものの少ない仕事であれば、理由をつけて断る勇気が必要です。
- 上司が、その社員の能力や資質に気が付いていない(又は上司がその社員の専門性を評価していない)場合
- 上司が、部下の成長を願って困難なプロジェクトを割り振る場合
ちなみに『私』がやりたくない仕事
- 初対面の人と何を話せばいいのか、いわゆる雑談として何を話せばいいかわからず、変な空気が流れてしまうから苦手
- 車の運転が苦手(軽自動車だといいのですが、ワンボックスサイズの車で住宅街に行くときなどは、心臓がドキドキします)
- 地図が読めない・・・(ピンポイントで個人宅に行く場合や、細い私道を通る場合、ナビがあてになりません。ゼンリン地図で確認していくことになるのですが、地図の見方がわからず、現地で迷い約束の時間に遅れそうになります)
ですが、この10年くらいは、ほとんど外回りはしていません。主に事業企画や部署間調整に関する業務に従事しています。
この苦手な業務を避けることができている理由は、先ほど書いたように、上司が私の得意分野を把握し、その仕事を優先的に割り振りするため、他の業務(私の苦手な分野含む)が入る余地がないからです。
専門性を高めれば自分の得意分野に注力できます
難しそうと感じた方も、おられるかもしれませんが、大丈夫です。
なぜなら上司はその部署の生産性を上げるため、適材適所に努めようとしてるのですから、あなたは周りの人より、優れている分野をちょこっとPRすれば、それでうまくいきます。
私も中間管理職ですが、部下にはどの分野でも良いから得意分野を持ってほしいと思っています。
研修や講演会、企画展などにも顔をだして、最新の情報を仕入れる必要があります。
ブランディングと聞くと難しく感じるかもしれませんが、上司の知らない情報を、さりげなく伝えて、びっくりさせるだけの事です。
会議や報告会、あらゆる場面を活用して、自分がどういうスキルでどんなことが得意なのかを、周りに見せるべきです。
口頭のみで機関銃のように説明する人がいますが、これは、ダメなやり方の典型例です。
上司にはその分野・課題に対して、自分より持っている情報が少ないです(方針を決定することができるだけの情報は持ち合わせているがそれ以上は有していないということ)、よって言葉のような一次情報では、前後関係が整理された説明でないと、詳細が流れてしまいます。
説明は、ワンペーパーに、5W1Hでまとめ、ペーパーベースに要点をかいつまんで説明する、仮にあなたの説明が、まずくても手元のペーパーが補足してくれます。(ペーパーは、口頭とは異なり、2次的な情報です、説明がわかりにくければペーパーで前後関係を確認してもらうことができるのです)
説明に上司が納得してくれたならば、自分の流儀で仕事を進めることができるようになるでしょう。こうして自分の得意分野(やってもいい仕事、もっと言えばやりたくない仕事以外)をどんどん獲得していくのです。
今後、組織にとって必要だと思われる分野で、なんでも良いからナンバーワンになることを目指しましょう。その分野の情報の最上流にいることが大切です。第一人者になりたければ、決して下流にいてはなりません。
得られた情報は、わかりやすく上司や周りに提供しましょう。それだけで、評価は全然違ってくるはずです。
しば
