学校は避難所には向いてない。暑くて寒い、段差も多い。保健室に薬は・・・ない!!にもかかわらず避難所に指定される理由

gakkou

自治体は小学校や中学校を避難所にしているケースが多い

皆さんの自治体では、災害時の避難所にどういった施設が指定されていますか?恐らく近所の小学校や中学校、公民館、場合によっては自治会館ということもあるのではないでしょうか?

特に小学校や中学校が避難所になっているケースがほとんどだと思います。

実際には、行政サイドから見れば小学校や中学校を指定するメリットもありますが、住民にとってはデメリットも大きいです。今回は、なんで小学校・中学校が避難所として指定されるのかをお伝えしたいと思います。

(行政サイドから)小学校・中学校を指定するメリット

耐震性を確保できている

基本的な事ですが、小学校・中学校は耐震性が確保されており、構造も鉄筋構造であるなど頑丈な作り物もが多いです。仮に耐震性を担保していても、木造住宅の場合、河川氾濫によって流されるリスクがあります。

キャパがある

災害時に行政がケアできる避難所数には限りがあります。

『避難所 増=運営に従事する職員の数、物資の仕分けと輸送先が増』という事になります。行政の本音としては、できるだけ開設する避難所数は少なくしたいと考えているため、キャパシティの大きい小学校や中学校は、避難所として最適という判断になります。

均質性を確保できる(不公平にならない)

難しい言葉で書きましたが、行政は『公平であること』を重視します。これは、能力に応じて等しく税負担をしている住民に対して、等しくサービス提供するという観点からです。これは災害においても例外ではありません。

極端な話をするとA避難所とB避難所の間で、施設の快適性に差異がある、例えばA避難所では全居室に人数分のベッドがついているが、B避難所にはついていないといった場合、行政は公平性を確保するためB避難所にもベッドを導入しようとします。

その点でいうと、小学校・中学校は既に施設としてほとんど同じ機能なので、避難所として指定するのに都合が良いという事になります。

住民すべてが知っている施設である事

言うまでもありませんね。災害時に「避難所どこあるの?」といった問い合わせを減らすため、その地域の中で一番認識されている施設を指定するという事です。

災害時に自分の裁量でコントロールできる

避難所として使用すると、居室スペースやトイレなどの共用スペースは確実に汚損します。今だとコロナ発症の風評被害のリスクもあります。民間施設を避難所とした場合、これらの問題が発生した場合、行政が負担する必要がでてきます。

結果、民間施設を指定避難所とするよりも、自前の施設で何とかしようというマインドになるわけです。

災害時に利用用途のない施設、利用する必要がない施設

大規模災害時には、当然ながら児童の通学がありません。よって、避難所として活用できるという事になります。

 

(住民サイドから)小中学校が避難所に適さない理由

大部屋ばかりで小部屋がない

パーソナルスペースが必要な、精神障害者や知的障害者を受け入れられない。結果、これらの人を抱える家族は、避難に中書するという問題が発生します。

余談ですが、キューバは災害対応先進国で、避難所が高齢者用・妊婦用・障害者用と細かくカテゴリ分けされているそうです。スゴイ。

構造的にコロナの濃厚接触者を隔離できない

先ほどの大部屋しかないに、近いのですが、特定者の隔離という観点から見た場合、構造的に無理があります。避難所でコロナの陽性者等が発生した場合、導線や生活圏を完全に分けることはかなり難しいです。

例えば、教室等の3F部分をコロナ専用にするといった思い切ったやり方もありますが、そうするとキャパが不足してしまいます。

この問題に対して国からは、一つの考えとして、パーティションやテント、段ボールベットを配備し物理的に遮蔽するという案が提示されました。

現在、都道府県や市町村がそれらの備蓄を進めていますが、嵩張る資機材なので避難者全員分を確保するなんてことは絶対無理です。結局、中途半端な対応に終始し要配慮者等の災害弱者に対して優先的に配備させる資機材にしかならないと思います。

保健室に実は薬はない

一方で医師以外のものが飲み薬を患者に投与するすることは治療になり、医師法違反になってしまうのです。

私が子供の頃は、普通に保健室行けば、風邪薬や正露丸がもらえたのですが、今はそもそも備蓄されていません。治療材料(包帯や消毒液)等があるだけです。

暑くて寒い

体育館にはエアコンない(東京の一部の自治体では設置しているらしい・・・)。気密性も低くく、夏は暑くて冬は寒いという事になります。これはコロナの観点からいえば、気密性の低さは良いことかも・・・

 

まとめ

小学校や中学校が避難所に指定されているのは、端的にいえば行政側にとって運用管理しやすいためです。住民にとって快適な空間では決してありません。

なお、田舎であるか都会であるかによって、1つの小学校区に居住している住民の数は異なります。大体、私の住んでいる地域の場合だと1万人くらいです。当たり前ですが、1つの小学校で1万人をうけとめるだけのキャパはありません。行政は在宅避難が基本であると想定しているという事です。

 

 

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