心理カウンセラー ラッキーさんの動画で紹介のあった「オプティミストはなぜ成功するか」を読んで楽観主義が身に付くのか?検証します

オプティミスト

心理カウンセラー ラッキーさんの動画でも紹介のあった「オプティミストはなぜ成功するか」が無性に気になったので、読んでみました。

いい本なのですが、本当にうつ病を再発しないようなメンタルを作り上げることに、効果があるのか?検証していきたいと思います。

オプティミストはなぜ成功するかの構成

3部構成になっており、1部が「オプティミスムとは何か」 2部が「オプティミスムが持つ力」 3部が「変身:ペシミストからオプティミストへ」 で構成されています。

1部2部は、読者に対する心理チェック(オプティミストなのかペシミストなのかのテストシート)とオプティミスト(楽観主義者)の方が、健康で仕事の成績もよいという結果が得られていることが、科学的なエビデンスを元に説明がなされています。

 

3部になると、実際にペシミスト(悲観主義者)から楽観主義者になるためには、どのようなトレーニングをすれば良いかが紹介されています。

うつ病の改善、再発予防のために活用するという観点から見た場合、3部に注力して読むべき本だと思います。(1部2部もバックデータとしては面白いです。)

しば

本書には、心理テスト(自分の楽観度をテスト)が含まれていて全部で48つの質問に答えることで、永続性、普遍性、個人度(自尊心の高低)の観点から、自分の楽観度を数値化し評価できます。

 

質問の中には、「そんな自信満々の奴おらんでしょう・・・」と突っ込みたくなるような問いもあり、なかなか刺激的な内容でした。

 

8点以上楽観的、7~6点やや楽観的、5~3点普通、2~1点やや悲観的、0点以下は非常に悲観的。私は-3点で非常に悲観的という結果がでました。自分が想像してたより、あまりに点数が低かったので、別の2人ほどにテストを受けてもらったのですが、2人とも非常に悲観的という結果に終わりました。

 

うーんやっぱり、アメリカ人の国民性に合わせて作成されたテストなので、日本人の控えめな国民性にスライドさせると異常値が出る可能性が高いと思います。テストの結果は、ほどほどで受け止めることが重要かと思います。

オプティミストはなぜ成功するかレビュー

オプティミストはなぜ成功するか
読みやすさ
(3.0)
メンタルヘルスへの効果
(3.5)
すぐ使えるか
(3.5)
科学的エビデンス
(4.5)
総合評価
(3.5)

心理学の専門家(ペンシルバニア大学教授)が書いた本なので、とにかく科学的エビデンスきっちり提示されたうえで、論理展開がなされている本。楽観主義者と避難主義者を客観的に比較するために、どのように実験手法をとって、どのような結論に至ったかまでが、詳細に記載されている。

オプティミスト(楽観主義者とは)
  • 敗北は一時的なもので、その原因もこの場合にのみ限られていると考える。
  • 挫折は自分のせいではなく、その時の状況とか、不運とか、他の人々がもたらしたものだと信じる。
  • 敗北にもめげない。試練だと考えて、もっと努力する。
  • 結果として、オプティミストのほうが学校でも職場でもスボーツの分野でも、よい成績をあげる。選挙に出れば、ペシミストよりも当選する可能性が高い。
  • 通常健康状態も良好で、上手に年を取り、成人病にかかる率もかなり低い。
ペシミスト(悲観主義者とは)
  • 悪い事態は長く続き、自分は何をやってもうまくいかないだろうし、それは自分が悪いからだと思い込む。
  • デメリットばかりではなく、メリットも挙げられており、物事を正確に見通す力がある。
  • あきらめが早く、うつ状態におちいりやすい。

しば

本書の別ページには、うつ病になりやすい人の特徴として、不快な経験を何度も思い起こしてしまう(反芻)と悲観主義が重なった場合に、うつ病になってしまうことが挙げられています。

 

私自身もうつ病時には不安がずーっと頭をぐるぐるし、大きくなり、結果元気を失っていくパターンにはまり込んでいたこともあり、この説明は腑に落ちました。

 

このことに加え、悲観主義者でも訓練次第では楽観主義者に変身できると、著者のセリグマン先生は、主張しておられます。正直、ほんまかいな・・・、こんなおっさんの40年間も凝り固まった、考え方が改善するのか???かなり疑いの目で読んでいました。次項で、その手法をご紹介します。

楽観主義者へ変身する方法

セリグマン先生の言葉(嫌な出来事に対する思い込み)
  • 私たちは悪い出来事が起こったとき、根拠のないことを、自分自身にいってしまう(根拠のない思い込みをしてしまう)。
  • 他人からの非難には、比較的楽に距離を置いて立ち向かうことができる。しかし自らによる、自分自身への非難に対してはそうはいかない。
  • これは過去の不快な経験によってできた悪い説明習慣に過ぎない。しかし、これらの説明は一見、自分の意見のように見えるので、私たちは絶対的な真実だと思ってしまうのだ。
  • どのような思い込みをするかで落胆してあきらめるか、または満足して建設的な行動を取れるかが決まる。

 

しば

この思い込みの部分の部分を悲観的にするのではなく、楽観的にすることで、楽観主義者になれるというのが先生の主張です(必要に応じて楽観主義と悲観主義を使い分ける事ができる)。

 

さらに、この思い込みに対する対処方法も示されているので、概要をご紹介します。

セリグマン先生の言葉(悲観的な思い込みへの対処法)

第1の方法は、悲観的な考えをしそうになったら気をそらす、何か別のことを考えることだ。

気をそらす、つまり関心の移転については、肉体的手法を併用すると、効果的である。ゴムバンドを弾くなどして反芻を、一時的に中断した後、関心を別のところに移す。

 

1つのものに神経を集中すると、関心を移行させることができる。

 

反芻は頭の中に繰り返し何度も現れることだ。何か困った状況が起きたら時間を決めて、例えば午後6時に考える。つまり、後に考えるようにするのだ。その問題を忘れないようにという、潜在意識が反芻を起こすのだから、書いたり、考える時間を決めてしまうことで、反芻する必要がなくなる。

第2の方法は、その考え方に反論することだ。自分の考え方をうまく反論・指摘することができれば、同じような状況が再び起こっても、このような思い込みにとらわれることが少なくなる。だから長い目で見れば、第2の方法の方が有効だ。

困ったことに対する自分の反応を変えれば、挫折にもっと上手に対処できることになる。困った状況に対する解釈を変えるには、反論が最も有効である。

 

これからは自分の習慣的な解釈に常に反応する練習をしよう。落ち込んだり、心配したり腹を立てているときはいつも、自分が自分に対してどんな説明をしているか問うてみよう。

 

しば

本書の、最終章では、自分の思い込みに対し、反論できるようにするためのワークが用意されています。日常生活の中で、困った状況に出会った時、以下の4つの観点から自分がどのように、行動するのかを客観的に理解するために紙に書くというワークを推奨しています。

  1. 思い込み ⇒(自分が困ったときにどう思ったか?)
  2. 結果⇒(その結果どうなったか?)
  3. 反論⇒(本当にその思い込みは正しかったのか?別視点から考えられる事はないか?)
  4. 元気づけ⇒(反論に沿って、より楽観的に自分を励ます方法は?)

の5段階で、自分の思い込みをコントロールし、楽観的な考え方を手に入れるというものです。

 

実際、私も取り入れてみて、物事に対する視野が広くなり、よりフラットな心で状況を見つめることができるようになりました(さすがに楽観的なものの見方が身につくといったレベルには至っていません。)

その結果、必要以上に不安になる事も減ったと感じています。冷静な心を取り戻すという観点からも、有効なワーク・考え方だと思いますし、継続する事で、考え方として自分の中に定着させることができそうです。皆さんもぜひ試してみてください。

 

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