職場に叱ってくれる人は、いますか?|キツめのフィードバックが成長には必要

フィードバック

この記事でわかること
  • ビジネスマンは上司から叱られることはほとんどない理由
  • キツめのフィードバックがないと、優秀な社員もダメ社員化してしまう理由
  • 上司の代わりに、耳が痛くなるような指摘をしてくれる本を紹介

 

突然ですが、皆さんは、仕事上のミスなどで上司に叱責されるたことはありますか?

入社6年目迄の若手社員を対象に実施した調査では、正当な理由があれば叱ってほしい若手社員が7割、それに対して叱る上司4割しかいないという結果になったそうです。

 

叱られることに対する若手社員の意識調査 コメント抜粋
  1. 叱られた方が自分の改善点を把握しやすい。最初から完璧に業務をこなせる新人はいないため、むしろ叱られることは自分を見て頂いているということなので感謝している。(入社 1 年目:男性)
  2. 仕事の質の改善につながる。自分の成長に繋がるから。理由がわからないと改善のしようがないので、正当な理由は教えてほしい。(入社 2 年目:男性)
  3. 上司・先輩に関わらず、他者からのフィードバックをもとにさらに成長するチャンスを得ることができるため。(入社 3 年目:男性)引用:レジェンダ・コーポレーション株式会社 調査(リンク)

勤続年数が長くなると、知らないことが減り、業務的なミスは減っていきます。一方で、慣れが発生し自分に対する甘えが出てきてしまい『ちょっとくらい、楽しても結果は変わらないよね』と安易な道を選択してしまいがちです。

本来であれば、ここで上司や先輩がバシッと叱責してくれれば、気を引き締めなおして再度高みを目指すことができるのですが、よほどのことがない限り、仕事を舐めている若手が叱られることはありません。

 

上司の立場で考えると叱らない理由は簡単で、『相手に叱るだけの価値を見いだせていない』からです。

 

実際に、仕事ができるできないに関わらず、叱られる頻度は、年をとればとるほど、減っていきます。

年長者は叱っても響かない、叱るだけ時間の無駄と思われているのです。

上司や先輩から、適切なタイミングで叱責をもらえないことを前提にすると、20代・30代と年齢を重ねて、成長し続けるためには、自分の律するための工夫が必要です。

一番手っ取り早いのは、自分にとって耳が痛くなるような書籍を読んで初心を思い出すことです。

今回は、適切な叱責を与えてくれる本を紹介をします。

社会人は叱られることがない、結果ダメ社員を量産する

ダメ社員

冒頭にも書きましたが、社会人はそもそも叱られることがありません。

学生の時は、叱られることが度々あることとは対照的です。

学校は、保護者からお金をもらって、預かった児童・生徒が、社会的で生きていけるように、常識やマナー、知識を身に着けさせる機関です。教師は、児童・生徒が社会規範から逸脱した場合は、叱り、正しい道に戻すことを仕事の一部としています。

 

一方で、会社は、利益を生むことを目的としているのであって、その構成員を教育するために存在しているのではありません。(もちろん、教育することで利益や社会貢献につながっていくこともありますが・・・)

 

よって管理職も、基本的に利益を最大化するための行動をとります。

叱責することが、会社の利益につながるなら、叱責します。

例えば、叱責することで、その社員のポテンシャルが引き出され、圧倒的に成長し、利益を生むことが確信できるような場合です。

 

部下を持つ立場になってわかるのですが、部下がやらかした仕事のミスに対して、教育や指導はします。

しかし、自分が悪者になってまで、叱責したいと思わせてくれる部下、つまり、それだけの成長余力を感じさせてくれるような若手には、ほとんど出会えません。

30代以降は、仕事ができるから叱られないのではなく、伸びしろがないから叱られない

30代以上のベテランになってくると、上司からアドバイスや提案を求められるパターンは増えてきますが、叱責される頻度は、圧倒的に減ります。

繰り返しになりますが、上司からしてみれば叱責という行為はデメリットが大きいです。

叱ることのデメリット3選
  1. 部下が、叱責を感情的に受け止めて、コミュニケーションがうまくいかなくなる。
    根に持つタイプが一定数いるので、叱責が最適解にならない場合がある。
  2. 場合によっては、パワハラ認定される。悪い噂を流されることも。
  3. チームの雰囲気が悪くなる。

 

わざわざ、30代以上の伸びしろの少ない社員を叱責しても、得られるリターンは小さいと思ってしまうわけです。

これが、30代以上のダメ社員を量産してしまう、原因の1つです。

 

詳しく解説します。

これは管理職になって初めて気が付いたのですが、上司は部下が出してくる成果物に対して、100点満点でなくても、GOサインを出します。

つまり、70点くらいの成果物を出してきた部下に対して、仕事の質を上げるためのフィードバックをわざとしないケースがあります。

70点の成果物を受け入れる上司の心理
  1. 他のダメ社員の成果物(40点とか50点)をケアするのに忙しいから黙認
  2. 自分が修正したほうが圧倒的に早く仕上がる場合
    (提出主の仕事が遅い場合)
  3. 提出主が素直な人間じゃない場合
    (不満そうな顔をするようなタイプの人間には面倒なのでフィードバックしません。)

 

70点の成果物を提出している部下は、70点にも拘わらず100点の仕事をしていると誤解してしまう可能性があります。

結果、自分はできていると根拠のない自信を深めていくことにつながっていくのです。

しば

こうやって、ダメ社員が量産されていくことに・・・

 

中高年社員になればなるほど、本当に誰も叱ってくれません。

特に、上司と年上部下という関係の場合、部下がミスをしても、見捨てられることはあっても、叱責されることはないでしょう。

慣れや甘えから脱却し、適切に成長しつづけるためには、厳しめのフィードバックが時として必要です。

だからこそ自分の仕事のやり方や心構えについて、誰かに指摘してもらい、フィードバックする必要があるのです。

誰からも、キツめのフィードバックがもらえない状況なら、喝を入れてくれるような書籍を読み、謙虚さと初心を取り戻す必要があります。

しば

ただし、喝を入れてくれるような本は、ほとんどありません。

努力しなくても〇〇できる」「〇〇する方法」などの、手っ取り早く成果が出ること、謳った本ばっかりです。

(補足)感情的な叱責は無視|あなたの為に叱っているか、自分の為に叱っているか

叱責

上司や先輩の叱責は無条件で受け入れた方がいいのかというと、そんなことはありません。

感情に任せて叱っている場合と、パフォーマンスとして叱る(理性的な叱責)場合があります。

前者は、『あなたを成長させてやろう』という気持ちは全くない、単なる上司のストレスのはけ口に過ぎないので、無視してかまいません。

その叱責の内容は合理性を欠いて、アドバイスとしても2流です。

 

逆に、パフォーマンスとして、上司が部下を叱るときは、本人に誤りを自覚させること、今後の仕事のやり方にフィードバックさせることを目的に行われます。

冷静にかつ相手が反論できないように、論理的に詰められるような叱責がこれに該当します。

感情的な叱責か理性的な叱責かを簡単に見分ける方法は、全員の前で恥をかかされるような叱責は前者で、個室に呼び出されて叱責されるような場合は後者です。

しば

その叱責に愛があるのか、ないのかで受け入れるかどうかを決めたらいいです

初心を思い出させてくれる本「仕事ができる人できない人」

最近、頭をガツンと殴られた本「仕事ができる人できない人」を紹介します。

著者の堀場氏は、京大理学部在学中の1945年に堀場無線研究所(現在のHORIBA)を立ち上げ、数々の分析機器を開発された方です。いわゆるベンチャー企業として立ち上げ、自分の代で会社を上場企業まで大きくした経営者です。

 

20年以上前に、書かれた本ですが、堀場氏の時代を読む力、仕事に対する姿勢については、共感できる内容が非常に多かったです。

ただ、令和の時代には、万人受けしない本だと思います。

そこら辺の、手っ取り早く・簡単にといった、今日のトレンドとは正反対で、『愚直に泥臭く』がこの本のメインテーマです。

 

これまで惰性で続けてきた、自分の中の甘えやぬるい所を強烈にダメ出ししてくれます。

仕事に甘えが生じてくる、中堅やベテラン社員が初心に帰るためには充分過ぎる内容でした。おススメです。

 

仕事ができる人できない人の評価
 
読みやすさ
(3.5)
気づきの多さ
(3.5)
自分の仕事に生かせるか
(4.0)
総合評価
(4.0)

「仕事ができる人できない人」より、5つの金言を抜粋

自己啓発本を何冊も読んできましたが、経営者の視点から、従業員は何が求めているかを論じた本書の言葉は、最高に厳しいです。

しかし、だからこそ頭に残り、頭に残るから行動が変わるのです。もっと早く出会いたかった本です。

多くの金言があるのですが、5つに絞ってご紹介します。

仕事ができる人できない人の金言
  1. 努力した分だけ、成果が表れるなら人生は楽だ。努力に成果が比例しないから悩み苦しむ。
  2. 結論から言えば、ビジネスは、結果が全てだ。過程は問われない。不眠不休の努力も成果に結びつかなければ敗者であり、反対に寝転がっていても成功すれば勝者である。
    過程の努力が褒められるのは、子供の世界の話であって、それをアピールするのは単なる甘えに過ぎない。
  3. 不要であるにもかかわらず、なぜ会議が開かれるのか。
    結局は、社員同士が責任を共有するためなのだ
    何か問題が発生したときに、みんなで決めたじゃないか、と言い逃れるための、アリバイづくりなのである。
  4. どうしたらいいですか、といちいち指示を求めてくる社員、あるいはわからないことがあったら、すぐ人に聞くような社員の心理。
    1つは能力の欠如、もう1つは責任の回避がある
    指示に従って行動すれば、失敗しても上司の責任と言うわけである。こんな人に良い仕事ができるはずがない。
  5. 出世主義に背を向けると言う言葉は、落ちこぼれ社員が、自己弁護に用いるレトリックではないか。
    なぜなら有能な人は、否応なく出世してしまうからである。
    主義であろうとなかろうと、本人の信条にかかわりなく、会社は有能な人を抜擢する。それが会社にとってプラスだからだ。
    出世の本質とは、自己実現の手段だと考える、平社員よりも重役の方が、自分の意見を社内で通しやすい。出世するとは、そういうことだと思うのだ。
    だから仕事に夢を抱いている社員は、出世を望んで当然だと思う。地位があがれば、それだけ自分の夢に近づくからだ。

まとめ 年齢を重ねて成長しつづけるには謙虚さが必要

最後に、もう1点。

上司から、しっかりフィードバック(時にキツめの)をもらうために、必要な素養をお伝えします。

それは、受け手側が謙虚であるかどうかです。

叱責を逆恨みするような人間に対して、上司はフィードバックはしません。

謙虚さがない人間(傲慢な人間)は、周りからのフィードバックがもらえないため、成長しません。いつまでたっても、自分の視点からしか物事を見れないため、視野も知識も向上しません。

謙虚に自分の耳に痛いこともまっすぐな気持ちで聞き、そして改める事ができる人間は、周りからも信頼され、圧倒的なスピードで成長し、優秀な人として認められていきます。

「仕事ができる人できない人」を読んでみてください。嫌でも謙虚になれますよ(笑)。

参考記事 【優秀な人は謙虚】謙虚か傲慢か?9問で判定できるチェックリスト公開中 | しばblog (sibainu1116.com)

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