【昇進・昇格試験】 現役管理職がおススメする 小論文対策の参考書 4選

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小論文が昇格・昇進試験で出題されると分かったとき、漠然と書店やアマゾンで『小論文の書き方』をテーマにした参考書を探そうと考える人は多いようです。

実際に過去の私もそうでしたが、この行動は、合格までの最短ルートではありません。

理由は簡単で、書店並んでいる小論文の参考書の大部分が、大学入試・就職試験(公務員試験)をターゲットにしたものであり、昇進・昇格試験とは、若干視点がズレているからです。

この記事でわかること
  • 昇進・昇格試験の小論文に特化した参考書
  • 各参考書のポイント(どこに力点が割かれているか)
  • 各参考書が取り上げている模範解答のテーマ

『昇進・昇格試験を最短距離かつ最速』でクリアするなら、必要な情報を過不足なく得るために行動する必要があります。

しば

最短ルートを歩みたいなら、良い参考書を使いましょう。

今回は、昇進試験・昇格試験に小論文が課されている方に最適な参考書をご紹介します。

ちなみに、このブログでも文章作成の基礎と実践を紹介しているので、是非ご活用を。

関連記事昇進・昇格試験|小論文の書き方講座(基礎・基本ルール編) 

関連記事昇進・昇格試験|小論文の書き方講座(構成編・実践編)

徹底比較 おススメ 小論文対策 参考書 4選

評価軸は、大きく2つ。

『小論文の書き方が分かりやすく・具体的に書かれているか』『昇進に関する模範解答がたくさん掲載されているか』で総合評価を実施してみました。

文章力を高めたいのか、模範解答(例題)を知りたいのか、ご自身の用途にあった参考書を活用していただけたら。

出版社 学陽書房 ダイヤモンド社 自由国民社 日経BP
著者 長いので省略 今道 琢也 今道 琢也 藤吉 豊他1名
出版日 2016年7月 2018年2月 2021年4月 2021年1月
頁数・価格 224頁、2,420円 192頁、1,650円 216頁、1,650円 224頁、1,650円
どんな本 公務員特化 全試験対応。初心者向け ケーススタディ対応

やや公務員寄り

Amazonランキング1位

文章表現特化

模範解答数 5テーマ 1テーマ 17テーマ 0テーマ
小論の書き方 ★★★ ★★★★★ ★★ ★★★★★
総合評価 ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
購入リンク 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら

誰でも身につく昇任試験論文の書き方 第1次改訂

公務員に特化した本。過去に都の昇進試験で出題されたテーマなども、紹介されている。

昇進試験全体としての学習計画から、小論文の作成方法まで、一通りの分野は押さえている網羅性の高い参考書。

しば

『準備は、試験の5カ月前から開始すべき』は中々刺激的なフレーズ。

文章作成方法として、独自のパズルメソッドをベースに解説が展開されている。

パズルメソッド

手順1
情報の洗い出し
背景(定義)、現状、結論、方向性の4つを洗い出す
手順2
課題と解決表の作成
課題と解決を1対1で作成
手順3
まとめの章を作成
小論文の結論部分にあたるまとめを作成
手順4
見出しの作成
小論の構成『導入⇒問題点⇒解決策⇒まとめ』に沿って作成
手順5
原稿用紙に清書
文章化していく

要約すると①パーツ、②レジュメ、③本文作成の順に沿って小論文を作成することが推奨されていて、その点にかなりのページ数を割いている。

しば

確かに、構成を考えてから書き始めないと、手戻りが多い。
個人的に刺さったポイント
  1. 筆圧が弱い人は、柔らかい芯のシャーペンを使う。手書きに必要な時間を考慮して、試験時間の割り振りをする
  2. 事前に複数のテーマで小論文を書いておき、当日出題されたテーマに対して、自分の手持ちの小論文をずらして適用する
  3. 根拠データを押さえるには、国が発行する白書が便利。少子化社会対策白書・高齢社会白書・厚生労働白書等
  4. 現状の課題の洗い出しは、ヒト・モノ・カネの視点で作成する

模範解答(例文の数)

本参考書で提示されている模範解答は以下の5テーマです。

一般的な切り口でしか書かれていないので(悪く言えば表面的なことしか書かれていない)、評論家のような文章になっています。

これをそのまま、昇進試験で使っても、上手くいかないと思うので、あくまで参考にしてください。

ただ、論理展開は、真似ることができると思うので、公務員の方で、以下のテーマが気になる人は、購入する価値はあると思います。

掲載されている模範解答(テーマ)
  1. 職員の育成
  2. 効率的な行政運営
  3. 市民に開かれた行政の推進
  4. 地域社会の変化と市政運営
  5. 係の目標を達成するための組織運営

購入者の声

全試験対応! 直前でも一発合格! 落とされない小論文

全試験対応型の小論文参考書。

公務員試験・教員試験・大学入試・昇進試験とターゲットが幅広く、カバー。

『不合格となる小論文には、12の原点要因(重大ミス)があって、それを減らすことで、どんな分野の小論文であっても、合格水準に到達できるようになる。』がこの参考書のコンセプト。

NG文例とOK例文の対比で、具体的にそれを学ぶことができ、個人的には、小論文の書き方という観点では、この本がベストだと思います。

重大ミスランキング
  1. 問題文の指示に正しく答えていない
  2. 具体的な言葉で書けていない
  3. 資料を正しく扱っていない
  4. 要約が「本文の切り貼り」になっている
  5. 課題文を無視して自分の意見を書く
  6. 問題文の趣旨をそのままなぞって書く
  7. 無駄な言葉が多い
  8. 解答のバランスが悪い
  9. 消極的な表現で印象を落とす
  10. 話の流れが整理されていない
  11. 問題解決型の問題を「一点突破」で押し切る
  12. 事前に準備した筋書きやキーワードで書く

重大ミスランキングをみて、どう思われますか??『こんな初歩的な間違いする人は、いないのでは??』と思った方が多数を占めると思います。

ただ、自分では「できている」と思い込んでいるだけの可能性があります。

自分では『問題文の指示に正しく従う』つもりで書いているが、実際は不十分というケースは、意外とあるということです。

問題文の指示に正しく従えているか、どうかといった単純なことでさえ、自分のチェックでは盲点になって、見落としてしまう可能性があります。

例えば、本書では、『なぜ、本県の教員を志望するのか』という、テーマに対するNG例文として、自分が教員を志望する理由だけを書いた小論文が掲載されています。この場合、不足しているのは、その県をなぜ志望するのかという視点です。

実際に、過去の自分を振り返ると、書いた小論文を、上司や先輩に添削してもらい、色々赤字を入れてもらったのですが、なぜその書き方がダメなのかを答えてくれる人は、いませんでした。

しば

ダメな例と合格例の根拠が示された上で、小論文の書き方の説明に入っていくので、分かりやすい。基礎を固めたい人向けに、とても良い参考書だと思います。

模範解答(例文の数)

模範解答自体は複数掲載されているのですが、大学入試のような全然関係のない分野も含んでいます。

なので、昇進試験をカバーするような、模範解答(例文)は、少なくて1テーマしかありません。

掲載されている模範解答(テーマ)
  1. パワハラ、セクハラのない職場をつくるために、管理職ですべきことは何か

購入者の声

昇進試験小論文合格法──何をどう書けば受かるのか

前作の「落とされない小論文」をさらに昇進試験特化したような参考書。

分野は広く公務員、メーカー、IT、教員等々の昇進・昇格試験の小論文がターゲット。

具体的な例題が多数あって、なぜその書き方がダメなのかを指摘し、合格ポイントを解説する構成なので、前作どうよう、読みやすく、納得できる。

前作との違いは、小論文の書き方の部分はほとんどなくて、その代わり圧倒的に例題(模範解答)が充実しており、実践向きの本です。

また、資料が提示されているパターン(ケーススタディ型)の小論文の書き方についても、40ページ近く割いているので、そこもポイントが高い。

しば

解答論文は充実しているのですが、やはり現場レベルの課題や解決策まで踏み込んではいないので、この内容をそのまま試験で使うのは危険です。

あくまで、パーツとして使わせてもらうくらいのイメージで。

模範解答(例文の数)

掲載されている模範解答(テーマ)
  1. 働き方改革の推進(ワークライフバランス)
  2. 人材の育成
  3. コンプライアンス意識の向上
  4. チャレンジ精神の育成
  5. 住民や利用者へのサービス・満足度の向上
  6. 職場の危機管理
  7. コミュニケーションの活性化
  8. 部署内外の連携推進
  9. 主任・係長・課長等に求められる資質・能力
  10. 主任・係長・課長等の果たすべき役割
  11. 仕事をする上で大切にしていること
  12. 昇進を希望する理由
  13. これまでの業績
  14. 自分の強み・弱み
  15. 業務・組織・職場の課題
  16. 自己啓発・自己の成長
  17. 昇進後に取り組みたいこと

この他にも、第3章を丸々割いて、行政の抱える課題についてのテーマを取り扱っています。

なので、全業界対応と銘打った本書ですが、実際はやや公務員寄りです。

掲載されている模範解答(テーマ)行政の課題
  1. 財政問題
  2. 誰もが暮らしやすい街
  3. 災害対策
  4. 環境問題
  5. 健康なまちづくり
  6. 地域の活性化策
  7. AI・ICTの行政分野での活用
  8. 住民の声や力を活かした街づくり
  9. シティセールス

 

購入者の声

文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた

文章術のベストセラー100冊を徹底的に分析し、わかりやすい文章を、スピーディに書くためのエッセンスを抽出してくれている参考書。

Amazonのベストセラー1位です(2022年3月現在)

本書は、文章の書き方について、大事な順をランキング化し、そのベスト40で文章力の向上を高めるがコンセプトになっています。

ランキングのバックボーンは、文章術のベストセラー100冊なので、これ一冊で、文章力を最短距離・最速で高めることができるハズ。

しば

駄文を良文に添削するスタイルで、解説してくれているので、理解しやすく、サクサク学習できます。文章作成に自信のない方におススメです。

良い例

小論文とは何か?論拠を示した文章を積み重ね、自分の意見を論理的に説明することです。

小論文が苦手な人、伝わらない小論文を書いている人は、段落と段落の因果関係が、さらに細かく言うと、文と文との因果関係(つまり文章)がうまく構成できていません。

因果関係が明確でなければ、分かりにくい文章・小論文になってしまいます。

小論文を書きたいけど、上手く文章がまとまらない、説得力のあるフレーズをつなげることができないという方は、まずは本書で学んでみてはいかがでしょうか?

個人的に刺さったポイント
  1. ワンセンテンス、ワンメッセージを原則に文を書く
  2. 文章力を高めるのは、型を覚えるのが、上達の近道
  3. 三段論法。序論→本論→結論は論文向き
  4. 論文やレポートは、結論が後が大原則
  5. 音読したときの読みやすさが大切
  6. すらすら読めないところ、つまり音読がしにくいところには問題が潜んでいる
  7. 接続詞を使わなくても、伝わるように書くことが文章力向上のコツ
  8. 但し、逆説の場合は、必ず接続詞を入れる

文章の書き方・大事な順ランキング ベスト10

抜粋 文章の書き方・大事な順ランキング ベスト10
  1. 文章はシンプルに
  2. 伝わる文章には「型」がある
  3. 文章も「見た目」が大事
  4. 文章は必ず「推敲(すいこう)」する
  5. 「わかりやすい言葉」を選ぶ
  6. 比喩・たとえ話を積極的に使う
  7. 接続詞を「正しく」使う
  8. 思いつきはメモに、思考はノートにどんどん書く
  9. 「正確さ」こそ、文章の基本
  10. 「名文」を繰り返し読む

しば

第1位~第7位を守るだけでも、圧倒的に伝わる文章になります。


購入者の声

まとめ

学校のテストとは異なり、昇進・昇格試験は、その勉強方法や手順を誰も教えてくれません。

職場の親切な上司や先輩に聞けば、ふわっとしたアドバイスをくれると思いますが、これには注意。

その方法は、その上司や先輩が『たまたま、うまくいった方法』に過ぎません。鵜呑みにすると、失敗します。

少なくとも、タイムロスをすることになります。

多くの人は、昇格試験・昇進試験に合格するための学習プランをメソッド(手順)として確立できるほど、多くの受験経験を有していません。

加えて、受験者である『あなた』と『その上司・先輩』は、経験もスキルも違うので、同じ学習計画をたてても、結局、うまくいきません。

しば

過去の私も含めて、昇進試験にパスしたほとんどの人は、直感的に必要だと思う箇所を学習し、たまたま合格したというというのが真実です。

だから、先輩や上司に勉強法を聞いても無駄です。

上司・先輩の手法が、合格に導いてくれる保証はありません、根拠がなく再現性がないからです。

合格するために必要なのは、『合格までのロードマップ』には、何があって、自分が何を対策しなければならないかを、把握することです。

繰り返しになりますが、昇格・昇進試験に、志望動機の提出や筆記試験(択一式)、面接なども課されている方で、何をやったら良いか、よくわからないという方向けに昇進・昇格試験全体のロードマップに関する記事も用意しています。

ご参考にしていただければ。

参考記事【完全攻略】昇進・昇格試験って何をすればいいの?合格までのロードマップとは

参考記事【完全攻略 昇進・昇格試験】小論文対策って何をすればいいの?合格までのロードマップを解説

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