不安でも昇進するべき?|管理職になるメリットとデメリット

階段

不安でも昇進するべき?|管理職になるメリットとデメリット

昇進の機会が訪れると「自分はちゃんとやっていけるのだろうか?」「上司のAさんのようなスキルや人間的魅力がないけど、まわりのメンバーはついてきてくれるのだろうか?」等々、昇進後のことをあれこれ考えて不安になり、結局、昇進の機会を棒に振るという行動をとっていませんか?

私は、10年間うつ病に苦しんで、うつ病と格闘しながら、会社では最年少(38歳)で管理職になりました。豆腐メンタル&コミュ障に悩みながら、日々奮闘している『しば』と申します。

会社が、係員を昇進させたいタイミングは、実は限られています。あなたの周りでも、50歳になって初めて管理職なったような人はいないのでは?

なので、子育てが落ち着いてから、体調が良くなってから、スキルが身についてから等々、昇進を考えている側の都合を会社は待ってくれません。結果、昇進する機会そのものが失われる可能性が高いです。

今回は、不安でも昇進するべき?管理職になるメリットとデメリットをテーマに書きたいと思います。

結論を、最初に書いておくと不安になろうがなるまいが、とりあえず昇進に少しでも興味があるなら、昇進してしまった方が、絶対にいいです。悩んだり、不安になったりすることに時間を使うべきではありません。最悪、自分の適性がなくて、管理職が務まらなかったとしても降格して元のポジションに戻ることもできます。

昇進に対する不安や葛藤

あなたの会社で、管理職に昇進できるのは何歳からですか?就労規則で明確に規定されている所もあれば、慣例でなんとなく年齢が設定されている所もあると思います。

うちの会社の場合、年功序列が色濃く残っており、ある一定の年齢にならないと、昇進できないシステムになっています。ちなみに30歳で主任(無試験)、35歳で係長(無試験)、38歳で課長補佐(試験アリ、ここから管理職)、・・・・みたいな感じです。

スピードは違えど係長までは、みんな普通に昇進します。平社員~係長までは、現場のプレイヤーとして業務に従事するので、仕事に対するかかわり方も、ほぼ同じです。

管理職である課長補佐に昇進する為には、本人の意思は勿論、筆記と面接にパスしないと通らない仕組みになっていて、大体毎年100人くらいが受けて、20人くらいが昇進するといった感じでしょうか・・・。

昇進試験

30歳頃にうつ病を発症した私は、昇進については全く興味が湧かない状況でした、うつ病を経験すると、上昇志向が失われ、不安な気持ちに全てが支配されてしまい、何事に対しても余裕がなくなってしまいます。

そんな状態だったにも関らず上司に恵まれたようで、係長までは勝手に昇進しているような状況でした。(無試験で人事考課で昇進するかが決まる)

しば

うちの会社の場合、係長位迄昇進しておかないと昇給が全然しないシステムになっています。

うつ病だった私も、子供たちが私立の学校への進学を希望した時は、かなえてあげたいと常々思っていたので、経済的な面から係長迄は昇進しようと思っていました。(家のローンもたんまり残っていたし・・・)

38歳になった年の12月に突然上司から「しば君 1月に課長補佐の昇進試験があるけど、どうする?受ける?受けた方がいいよ」と声を掛けられて、決断を迫られることになりました。

当時は、うつ病も大分改善し、自分のできる事の範囲が広がり、自信も回復してきたこともあって、「管理職なって対応できるかな?うつ病が再発する違うかな? いや、もう行ける。大丈夫!!」と正直すごく悩みました。

私の場合は、昇進試験を受けるかどうかの、最大のポイントは、

「うつ病が再発しないだろうか?」「管理職としてやっていけるだろうか?」という不安

でも、もっと違うステージで仕事がしたい」「結局自分が正しいと思う事を正しいやり方で進めたいと思った場合、昇進するしかない」という管理職への興味

この2つを天秤にかけて、結局、最後は後者を選びました。(妻が「やりたいように、やれば」と後押ししてくれたことも大きかった。)

時間とお金

冒頭にも書きましたが、管理職への昇進に悩んでいるなら、自分に対して「「同じメンバーと、同じ仕事のを、あと10年・20年も続けられるか??」を自問自答してください。YESであれば、いまのポジションと仕事はあなたにとって天職です、昇進すべきではありません。NOであれば、悩みや不安は振り切って、さっさと昇進してしまいましょう。

しば

結局、その年の最年少で管理職に昇進する事ができました。

管理職に昇進するタイミングは、意外と限られている

会社側から見た場合、社員を昇進させたい、管理職にしたいタイミングというものが、必ずあります。

すごく単純化して、お話しすると、企業にとって社員を50歳で管理職に昇進させて、残りの10年、管理職として頑張ってもらう方がいいのか、40歳で管理職に昇進させて、20年間、管理職、もしかすると役員として頑張ってもらう方がいいのか?

会社としては、どちらが経営が安定するでしょうか?後者に違いありません。

現実には、もっと複雑に色んな事が絡まりあって、例えばビックプロジェクトを進めるにあたって、これまで担当者だった人間をこのプロジェクトの管理職として昇進させるみたいなケースもありますが、傾向として、能力が同じ程度ならば、より若い社員が登用されるケースが多いと言えます。

私の会社でも管理職に昇進する年齢は、38歳~45歳位までがボリュームゾーンになっています。50代で試験をうける人もいますが、ほとんど通りません。

言い方が悪いのですが、ご本人が管理職になろうと思ったタイミングが遅かったと言わざるを得ないのです。

日本では、人種・性別による差別は、絶対許されないものとして認識されていますが、年齢による差別については、平然と行われます。能力が高いミドルエイジが、将来性が乏しい(もう若くない)という漠然とした理由だけで、低い待遇に処されるということは、普通にあります。

結局、昇進して良かったの?悪かったの?

管理職に昇進して良かったのか?悪かったのか?管理職になるメリットとデメリットを最後に整理したい思います。悩んでいる人の参考していただければ。

私自身の率直な感想を書くと、管理職は自分がマネジメントするチーム全体をコントロールするため、部下より早く帰れる機会は限られます(進捗の遅い部下をケアする事になるため)。

結果、夫婦が共働きの方や、子育て世帯の方は、昇進すると仕事にも家事にも追い立てられることになり、精神的に追い詰められることになるかと思います。

私自身も今年から、一番下の子が保育所に入所しているのですが、保育所の送迎で、仕事ができる時間が制限されており、本当にシンドイです(部下に気兼ねして自分だけ早く帰るのがシンドイ)。

場合によっては、家庭と仕事の予定の折り合いがつかず、管理職の責任の一部を放棄しないといけないような場面が出てきます。

デスク PC

職場やチームのメンバーが、あなたの個別の事情(子育て世帯、両親の介護がある、子供に障害があって手がかかる etc)を、理解してくれるような状況であれば、昇進はおススメです。

私自身は、一番下の子供が小学校に入学するまで、もう少し待ってもよかったかなと、ちょっぴり後悔している今日この頃です。

管理職に昇進するメリット

自分の価値観を仕事に投影しやすくなる

自分のチームが担当する業務については、自分の判断基準で仕事の進め方や成果物の質を決定する事ができます。仕事について、自分の理想を追える範囲が少し拡大します。自分の能力、興味、価値観を仕事に反映しやすくなります。

部署の人事に口出しできる

チームメンバーについて、誰が欲しいとか、誰は不要だとかある程度口出しできるようになります。「この業務には●●君のスキルが必須なので、お願いします」みたいなことを課長と協議できるようになります。

人間的にどうしても信頼のおけない人については、もっともらしい理由をつけて、他のチームに押しやることもできます。

しば

とは言ったものの、チームの人事は、全然自分の意向は反映されてなくてビックリすることもある・・・。人事権を掌握するには、もっと昇進しないとダメなんでしょうね・・・

ボトムアップで新規プロジェクトを立ち上げやすくなる

いいたいことを言えるようになります。新規プロジェクトを立ち上げるにしても、担当者であった以前とは異なり、チームメンバーの力をつかって、企画書を提示できるようになるので、より質の高い(社内の審査が通りやすい)新規のプロジェクトを立ち上げることができるようになります。

給料も少しだけ増えるかも??

いわゆる、管理職手当というやつです。私の会社だと、課長補佐で5万円です。その引き換えとして、残業代は全くつかなくなります(土日出勤しても、1円もでません)。

基本給がアップするので最終的には退職金が増える(生涯賃金が多くなる)

これは、会社にもよると思うのですが、うちの会社の場合、退職金の算定が、(基本給+管理職手当)×60カ月となっています。なので、一般職よりは、退職金が増える算定となります。

生涯賃金としては高くなることは間違いなさそうです。

昇進して思ったデメリット

部下の悩み解決で自分の時間ほとんどない

チーム全体の仕事に対して責任を持つようになります。つまり、部下が業務につまづくと、その都度ケアしなければなりません。一方で、自分もプレイヤーとして個別業務を担当しているので、部下のレベルが低いと、どんどん自分の時間が奪われ相当つらいことになります。

つまらない人間関係に巻き込まれる(仲の悪い部下同士の仲裁をしないといけない)

チームを健全な状態に保つため、生産性を維持するため、部下同士の人間関係がうまくいかない場合、その仲裁に入らないといけないケースがあります・・・。

正直なところ、大人なので自分のことくらい自分で面倒見てほしいと思う・・・。本当にどうでもいい不毛な事に時間を費やすことになります。

給与が減る・・・かもしれない

残業代が全くつきません。2年ほど前に、所属部署が滅茶苦茶忙しくて、自分のチームの残業時間が軒並み100時間を超えることがありましたが、管理職は1円もつきませんでした。知的労働は、時間ではなくその生産性によって評価されるという趣旨は理解しますが、限度というものがあります・・・。

プレイヤーとしても成果を求められる

 今の時代、マネジメントだけやっててOKなのは、経営層だけだと思います。プロジェクトのリーダーとして、しんどい部分を積極的に引き受けないと、部下もついてきてくれません。うーん、ツライ。

マネジメントしようにも、能力が低い部下ばかりでどうしようもないこともある

当然ですが、優秀な若手は部署間で取り合いになります。管理職になりたての場合は、その競争に敗れて、残った人材でプロジェクトを回さないといけないケースが出てきます。能力も責任感もない、依存体質の部下に囲まれて孤軍奮闘しなければならないことも。

悪い言い方をすると組織に便利使いされる

管理職は、残業代が出ません。ということは、誰も管理職の残業時間を管理しないという事です。構造的に、やみくもに労働時間だけが膨れ上がっていくことになります。

ちなみ、昨年の私の休日出勤回数は50回です。これくらいの回数になると代休での消化は難しく、結局サービス出勤をせざるを得ないことになります。一般職は、残業が発生し休日出勤に歯止めが効くため、その皺寄せが全部管理職来るハメに・・・。

なかなか帰れない

基本的に部下より早く帰れません。これは、その管理職の能力の問題ではなく、そのポジションが抱えている構造的な欠陥です。

端的に言えば、チーム内で、一番業務の遅れている人間のケアに入るので、必然的に一番帰るのが遅くなる。これについては、過去にブログに投稿したことがあり、参考になるかもしれないのでリンクを張っておきますね。

しば

色々書きましたが、結局、管理職になって実現したいことがあるかどうか?昇進するかどうかを決めるポイントはそこに尽きるのではないでしょうか?

 

ちなみに、うつ病の経験経験は、意外な所で役立っています。部下のしんどい気持ちに寄り添えるようになりました。共感する力がついたのかもしれません・・・。

管理職試験を受ける場合は、志望動機と面接対策が不可欠です。こちらの記事を参考にどうぞ。

参考記事

努力 一歩一歩 【厳選Q&A 15問】管理職への昇進試験における面接試験回答例 昇進試験 【例文サンプルあり】管理職への昇進試験における志望動機の書き方

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です