東京防災を熟読した感想(良い点)
- とにかく丁寧で分かりやすい。
- 直感的な理解を最重視していることがわかる。
- とりあえず読む気にさせる絵本のようなイメージ。
- 防災に関して、住民が知るべき内容をほぼ網羅的に記載している。
- 安全な避難行動をとるために何に備えて、災害時にはどう行動すべきかに力点が置かれ丁寧に記載されている(避難所の開設・運営までをカバーしている)。
- 防災アクションとして、各人が取り組むべき内容についても記載がある。
- もちろんWEB上で、公開されていて、電子書籍として読むこともできる。
正直、これがあれば、自治体の防災マップとかの刊行物不要じゃない??ぐらいにクオリティが高いし、住民が知るべき内容もほとんど網羅されている。
半端な冊子つくって、住民に配るより、東京防災を配る方が遥かに良い。市町村独自の情報もあるだろうが、それは、別冊みたいにしてまとめて、添付して配布すればいい。ある意味、様々な自治体が刊行する防災冊子のガイドラインとなるような一冊(それだけ普遍的な内容が多く、東京防災をコピーしたような刊行物も多い)。
東京防災を熟読した感想(悪い点)強いて言えばですが・・
- 全般的に地震に力点が置かれている。(冒頭に書かれている通り首都直下地震を想定)なので、在宅避難という考え方はあるが、垂直避難などの考え方には言及されていない
- 防災マップが付随していないので、風水害時に、いつ・どうやってどこに逃げるかについては、言及されていない。東京防災だけでは、防災情報として完結しない。
- 2019年から運用が開始された、警戒レベルの概念がない(東京防災の刊行は2015年)
- 読み物なので良くも悪くもボリュームが多い。住民が必要不可欠な情報以外の情報もたくさん入っている。(コラムとか)
東京防災に不足している防災の分野を補うにはどうすればいいのか
風水害時に、いつ・どうやってどこに逃げるかについては、東京防災をみても絶対にわかりません。なので、この部分を補足するためにお住いの市町村が、刊行している防災マップをみて、ご自身が住んでいる地区にどのようなリスクがあるのか?それともないのか?をを必ず確認してください。
以下に確認のフローを添付しておきますので参考にしてください。(内閣府HP引用)