2020年12月31日 書き直し
目次
休暇明けの仕事復帰による気分の落ち込みは誰にだってある
皆さんは、GWや正月休みなどの長期休暇明けは、明けは、気分が落ち込み、なかなか仕事に集中できないという事ありませんか?
同僚や妻にも、この「仕事がいややなぁ」という気持ちはあるみたいで、普通のビジネスパーソンなら誰しもが持つ感情なのかと思います。(いわゆるサザエさんシンドローム)。
私自身も、うつ病を発症する前から、こういう連休明けの「仕事いややなぁ」っていう気持ちはあったので、いまさら特筆するようなことはないのですが、うつ病を経験してからは、この「いややなぁ」の気持ちの強さが一段と上がって、時には不安な気持ちが湧いてくることもあります。
特に、うつ病から復調して、最初の4~5年間は正月休みやGWの休暇明け1週間ぐらい、不安な気持ちがずーっとつきまとい、なかなか復活しないので、「あれ??またうつ病になってしもうた??」と疑心暗鬼になるという悪循環を繰り返してきました。
うつ病発症から10年たって、連休明けに湧きあがってくる、負の感情や不安感との付き合い方の、コツみたいなものがようやく分かってきたので、その方法を書きたいと思います。
うつ病の人、うつ病を経験した人は、不安に対して過敏。実は、休みの最終日からシンドい
連休明けに、気分が落ち込みむ事は誰にでもある事です。当たり前のことです。
問題は、そのネガティブな感情が人によって(うつ病経験の有無等)によって、程度が大きく異なるということです。
前述したように、私もうつ病になる前までは、「明日から仕事か、しかも6月は祝日なしだ。仕方ないか、頑張ろう」くらいで、気にも留めていませんでした。
ただ、一方で、うつ病経験後は、休暇明けの仕事が嫌で仕方がなく、休暇の後半になると、なぜか頭は、仕事の事でいっぱいになってしまい「どうしよう、こうしよう」と無駄な思考を繰り返しまうようになります。
休暇の最終日には、誰からも求められていないのに翌日の仕事の詳細なシミュレーションをせっせと始め、勝手に安心したり、不安になったりして、何事にも手がつかず、もったいない時間の使い方を繰り返していました。
当時は、周りが見えていないので、仕事に対する不安な気持ちに振り回されていましたが、今思うと、うつ病を経験した事によって、自分が不快であると思う事に対して、過敏に反応してしまっていたのだと思います。
また、冷静に考えれば、目の前に大きなトラブルがない状況であっても、ちっちゃな困難を非常に大きく捉えてしまう傾向もあったように思います。
今でも休みの最終日がしんどくなる傾向は続いています。ものの見方、自分の考え方が、うつ病によって変わってしまった結果だと受け入れることで、この傾向は随分改善されました。
私がそうであったように、もし、貴方が「うつ病が寛解すれば、こういった感情ともサヨナラできる、以前のように、長期休暇は頭からお尻迄、ぜーんぶ楽しめるようになる」と思っているなら、それは誤りです。
うつ病を通して、新しい思考の癖が身について、以前の自分とは違う自分になったのです。だから前の自分にように、何もかもが同じという事は、あり得ません。
しば
- うつ病によって、自分が不快だと思う事に過敏に反応してしまうため
- 小さな困難でも大きい困難であると捉えてしまう心理状態にあるため
- うつ病が寛解した後も、この傾向は続く。これは受け入れるべき
休暇明け、数日間は不安で仕事が手につかない。エンジンがかからない
私見になりますが、うつやその経験のある方は、恐らく長期休暇明けの出勤日から数日間は、不安で仕事が手につかないという体験をしたことがあると思います。
健康な人でさえ、休暇明けは生活リズムが大きく変わるので、エンジンかからないとか、いまいち仕事に乗り切れないといったことが良くあります、ましてや、うつ病の方やその経験者は、環境の変化に対して、切り替えが上手にできません。
結果、数日間、下手をすれば1週間くらいエンジンがかかりません。
エンジンがかからないと、気分が落ち込み不安な気持ちが、さらに強く出てきてしまいます。
その結果、不安と戦う事に精一杯で、仕事は二の次という状況になっています。周りから見れば普通に仕事をしているように見えますが、頭の中は、不安でいっぱい、不安を抑えることに必死で業務に集中するどころではないのです。
しば
このしんどい期間は、休暇の期間が長ければ長いほど、長期になる傾向があります。心と体がなかなか順応してくれないのです、仕事を受け入れられないのです。
繰り返しになりますが、うつ病の方又はその経験者は、休暇を全力で楽しみ、仕事が始まれば、スパッと切り替えて全力で仕事に取り組むということが、非常に難しいのです。
私自身も、うつ病が寛解した今でも、この仕事と休暇のオンとオフは、上手くいかない時が、時々あります。
今の目標は、休暇を最初から最後まで全力で楽しむこと、そして休暇明けは、スムーズに仕事に集中できるようになることで、この10年様々な方法を模索してきました。
即効性があって、完璧な方法なんてありませんが、仕事復帰直後の不安に対して、効果のあった緩和策を紹介したいと思います。
GWや正月休みなど、連休明けの仕事始めで気分の落ち込みを最小にする方法
うつ病の方や経験した方にとっては、よくあることだと思いますが、心身を休めるための休暇なのに、全然休まらず、逆に仕事が始まるといつもより精神状態を悪化させてしまうということ、ありませんか?
皆さんの中にも、一進一退する、精神状態に落胆する方もいるでしょうが、そういうものだと受け入れる心が大切です。私も10年たってようやく、受け入れることができました。
仕事復帰後の気分の落ち込みを緩和する方法シンプルに2つだけ。
1.連休中も規則正しい生活をすること
心と体は結びついており、多少、メンタルが不調に陥っても体が万全であれば、心のざわつきを抑えることができます。
不規則な生活をおくり、乱れた生活リズムのままだと、仕事始めに体はだるく、メンタルもしんどいという状況に陥ります。
イメージだと、長期休暇は、気持ちの良い適温のお風呂、心身共に伸び切った所に、仕事始めで、急に水風呂に放り込まれたなら、混乱しませんか?急激な変化についていけなくなるのではないでしょうか?
私の場合は、休暇中に寝る時間と起きる時間が2時間以上ズレると、仕事始めがしんどくなる傾向があります。
人によって、個人差のある部分なので、一概には言えませんが、生活リズムの変化を軽視せず、それがメンタルの不調を起こす引き金になりうることを覚えておいてください。
あと、お酒を飲むとどうしても、生活リズムが後ろにズレます。
なので、うつ病を経験してからは家でお酒を飲むという機会は積極的に減らすようにしています。(元々、お酒はそんなに好きじゃないので、これは別に努力してやっているという訳じゃないです。)
2.どうしても仕事が頭から離れない場合は、休日に出勤して、不安の芽をつぶす
荒療治です。連休明けもスムーズに仕事が運ぶように、余裕を作っておくために出勤するのです。この場合、長時間仕事をする必要はなく、私の場合は、自分の集中力が続く2~3時間を目途に休日出勤し仕事をします。
そうすることで、連休中の仕事に対する雑念は消え、連休明けの不安を取り除くことにつながります。仕事に対して、大丈夫であるという自信や確信を少しでも持つことができれば、心の平穏が得られます。
出勤せずに家で悶々とした時間を過ごすことを考えれば、出勤して仕事に時間を取られても、トータル的にみれば、心が休まる時間が増えます。
私のケースをお伝えすると2019年はGWが11連休位あって、たしか3日間くらいは午前中だけ出勤しましたました。
私は当時、管理職になりたてホヤホヤで、新たにチームをマネジメントする事が求められたため、手探りでやっていた結果、自分がプレイヤーとして抱えている仕事が全然回らず、休暇が始まっても仕事が頭から離れないという状況に陥ったからです。
連休中に心の平穏が得られ、その後の仕事もスムーズに行き効果は絶大でした(管理職になるとプレーヤーとしての業務時間があまりないため、この休日出勤の時間は本当に貴重でした。)。
仕事が原因でうつ病やそれを経験した人間にとって、仕事から離れられる時間が大切で何にも代えがたいものであることは理解できます。でも、仕事が順調である事=人生が順調ということも事実です。
仕事が気になって、休暇に全力投球できないくらいなら出勤してしまうことをおススメします。「ポジティブの教科書」にも、ありましたが、忙しいとは心を失う事なのです。逆に心がありさえすれば、たとえ業務の時間が長くても忙しくないのです。
- 規則正しい生活をおくる
- どうしても仕事が気になるなら出勤して不安を解消する