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仕事の不安感を解消する方法(不安の種類)
仕事に対して、不安感を持っている人は、数多くいるのではないでしょうか?私の場合は、30歳頃に過剰な業務量が原因で、うつ病になったことがあります。
当時は、仕事で追いつめられて、「このプロジェクトは絶対に失敗したらいけない。でも、上司に相談しても答えは得られないし失敗したらどうしよう?」心の余裕を失い、小さな困難にさえ過敏に反応してしまうようになっていました。結果、不安をもたらす全ての事に過剰に反応し、さらに仕事に対する不安感を高めるという悪循環にはまりこんでしまっていました。
うつ病が寛解した今、振り返って思う事は、30歳そこそこの若造が、周りの上司に相談しても答えの得られないような難題に100%対応できるとは誰も思っていなかったのだろうなという事です。私の場合は、責任感から自分で自分を追いつめて、自爆してしまったといった所でしょうか?
おそらく、ビジネスパーソンなら誰でも感じたことがある仕事に対しての不安は、端的には以下の2つに集約されると思います。
- 失敗する不安
- 完璧にできない不安
自分の思考が不安に占拠される事は、時間と心の無駄遣いでしかありません。何も生み出しませんし、そこには成長もありません。
人生において失敗しない人は、なんていません。
当たり前のことですが、成功続きの人なんていません。どんなに優秀な人であっても、失敗や困難の壁を経験して、今に至っています。
自己啓発本みたいになってしまいましたが、失敗しても、人生が終わるわけではないし、会社をクビになるわけではありません。
人間は失敗するようにできていて、仕事で失敗しても、次のチャンスで取り返せばばいいのです。
今回は仕事の不安を解消する方法をテーマにしたいと思います。
失敗する不安を消す方法
過去の成功体験を思い出し、自信を取り戻す
まず、即効性があるのは、今まで自分が仕事で困難に出会った時も、自分の努力・周りの協力を得て乗り越えれてきたことを思い出しましょう。
「これまでも、うまくやってこれた。だから今度もうまくいく」と、心の中で何回もくり返しましょう(言葉に出すことも有効です)。統計的にみても不安に思っている事の94%は実際には起きません。
失う事に注目するのではなくて、今、自分が持っているものに意識を向け、感謝することから始めましょう。例えば、私は、家族がいて(妻と子供3人)、仕事があって、最低限の収入があって、家があってみたいな所に意識を向けています。
失敗するリスクを紙に書き出す
紙にどんどん書き出して(ジャーナリングという)、不安の原因である失敗するリスクを目に見える形にしてみてください。
リスクがある程度把握できたなら、そのリスクについて、解決できることと、解決できないことの2つに大別しましょう。
この時、重要なのは、解決できることには、解決する方法がわかっている事や、同僚や上司の力を借りれば解決できそうなこと、今は解決しなくても当面は問題ないことも入れてください。
そうすると、あなたが本当に手が付けられないような問題はほとんどないという事に気づくことができるでしょう。そのことに気づければ不安はかなり軽減されたのではないでしょうか?
失敗した場合をシミュレーションをしておく
不安は原因が明晰に判明した途端、不安であることをやめます。もし、余力があれば、失敗した時のリカバーの方法を事前に考えておけば、精神的な安心材料の一つになります。リカバー方法については以前記事にしたのでご紹介します。

完璧にできない不安への対策方法
できない(かもしれない)自分を受け入れる
完璧にできない不安は、真面目な人、これまで上司や同僚の期待に応え、仕事でも、大きな成果を出してきたような人が陥りやすい恐怖です。
私も、うつ病になるまでは、周りの期待には120%で応えようとしていましたし、結果がでるまでは、何時間でも残業して、がむしゃらに仕事をしていました。
これは、めちゃくちゃしんどいです。自分に対して、過度に批判的過ぎるのです。厳しすぎるのです。
「できなくても、いいじゃないか」「なんとか、なるさ」と実際に言葉にしてみましょう。
言葉には力があって、気分は乗らなくても口にしていれば、Googleのように脳ができなくても大丈夫な理由、何とかなる理由を自動に検索し始めます。嘘だと思って試してみてください。
しば
とりあえず to doリストを作って手を動かす
完璧にやらなけばならないと思い込んでいるばかりに、それが枷になり、プレッシャーで仕事やトラブルに対して、手が出ない状況に陥っています。
こういう場合は、とりあえず、仕事の質には目を向けずとりあえず始めてみようという気持ちが必要です。経験上ですが、手を動かしているうちに、それなりに質があがってきて、完成する事には、そこそこの成果物ができていることも多いです。
恐怖に打ち勝つには、自分から進んで、恐怖を分析する必要があります。例えば、仕事であれば、それをいつ、だれが、どうやって達成するかを整理してだけで、恐怖は消えていきます。
私もうつ病になってから、よりその業務を達成するためのスケジュール(to doリスト)の作成に力点を置くようになりました。やってみてください。
不安から逃げようとすればするほど、不安は大きくなります。不安を感じやすい人ほど、積極的にその不安を向き合い・分析し、自分がどう行動していくのかを整理しておく必要があります。
- 自分にやさしくすること(仕事に質を求めない)
- 不安から逃げるのではなく、飛び込むこと(仕事をto doリストできっちり管理する事が不安軽減になる)