うつ病等のメンタル疾患が原因で、病気休暇を取得すると昇進に影響があるのか?

組織

うつ病が原因で病気休暇を取得すると昇進に影響があるのか?多くの人は漠然とマイナスの影響があると認識していると思いますが、自身のキャリアを考えていく上で、どの程度のダメージになるのか?少し掘り下げてお話ししたいと思います。

先に結論を書くと、病気休暇を取得したことと、うつ病等のメンタル疾患を患ったという事実、この2つの点から昇進に不利益を被る可能性があります。

昇進に対する病気休暇の影響

病気で休暇を取得すると、組織によって程度の違いはあるものの、人事評価でマイナス評価。その結果、昇進(試験)にマイナスの影響がでます。

昇進に対するうつ病の影響

うつ病が原因で、業務の穏やかな部署に異動。結果、人事評価で高い評価は得られなくなる。また、人事部局がメンタル疾患の再発率が高いことを認識しており、ハードな役職には就けないように配慮がなされる。よって昇進にはマイナス。

 

病気休暇を取得すると昇進にどう影響するのか?

人事評価への影響について(評価しくみ)

うちの会社では人事評価が年に1回行われ、評価結果は昇進や給与のベースアップや賞与にも反映されます。評価の軸は、能力評価、業績評価、勤務態度の3つの軸から評価されます。

病気休暇を取得した場合、職場を長期離脱したという事で、本人に責任はないものの(メンタル疾患の場合、職場環境の悪さに原因があるにもかかわらず)勤務態度の該当項目の評価がマイナスとなり、総合評価も、それに引っ張られる形で低くなります。

この場合の評定の段階は、SS・S・A・B・Cの5つなのですが、ざっくりいうと、まずは絶対評価で最低限のレベルがクリアされていればA評価、次に相対評価で他の社員より、圧倒的に抜きんでていれば、SSSと評定される形になっています。

端的に言うと、ほとんどの7割くらいの社員がA評価に落ち着く形になります。その他でいうとBとCが1割、S・SSが2割くらいに落ち着くような仕組みで運用されています。

人事評価制度を導入している組織では、大多数の評価は真ん中のAに集中するというの制度設計にならざるを得ません。

これは、素晴らしい成果を収めた社員に対して、対価として会社が提供できるものはポストとお金であり、それらには限りがあるため、高評価が頻出するような、仕組みでは制度が維持できないからです。

人事評価への影響について(影響の度合い)

問題は、病気休暇がどの程度、人事評価でマイナス評価されるかなのですが、うちの会社だと不祥事の次くらいに、マイナスのふり幅が大きく、評価ランクで行くと確実にB評価になり、その時点で下位1割の評価が確定してしまいます。まぁ人事部局や評価者の立場に即して考えると、客観的にマイナス評価を下しやすい部分だからなのかなと推察しています。

さて、この人事評価の結果ですが、前述したとおり、昇進に影響がでます。これは会社によって、大きく異なってくる部分なので一概にはいえないのですが、比較的昇進制度をオープンにしている会社であれば、人事評価の結果がどの程度昇進に影響があるかを明示していると思われます。

私の会社では、管理職の昇進試験時に人事評価の結果が持ち点として加算される仕組みをとっています。

 

とまぁ色々書きましたが、普通の身体的な病気休暇の場合、全然リカバーできます。仮に病気休暇を取得して、その年の評価が低くとも、次の年の人事評価で抜きんでた評価を得ることができれば、何ら問題はありません。問題は、うつ病などのメンタル疾患で病休取得した場合です。こちらの場合は、根深い問題を抱えているので、次に説明させていただきます。

うつ病等のメンタル疾患での病気休暇を取得した場合

メンタル疾患による病気休暇の場合、会社を休むに至るまで、まず上司に病状を説明し、人事部局へ医師の診断書と病気休暇の申請を行う必要があり、他の病気休暇と同様、あなたの病状は、職場と上司、そして会社の人事部局に公の情報として認識される形になります。

職場と上司、そして会社の人事部局に病休という形で、心身の不良が伝わる事のメリットは、復職する際に、なんらかのサポート体制敷かれることです。このサポートについては、職前段で説明した身体的な病気休暇(例えば複雑骨折等)とメンタルによる病気休暇との違いがあり、そこが昇進に影響があるポイントになるので少し詳しく見ていきましょう。

うつ病等のメンタル疾患は、復職時のサポートが比較的手厚い

メンタル疾患により病気休暇した場合の、周囲のサポートについて
  1. あなたが病気休暇する事によって生じた欠員を、人事部局が中途採用などで補ってくれる。(職場への影響が軽減される)
  2. 復職する場合も、あなたのコンディションに合わせて、短時間労働からスタートするなどの支援がなされる。
  3. 職場に業務量が軽減される。激務の担当から外される。又は配置換え(部署の異動が実施される)。

うつ病等によるメンタル疾患は、職場を含めた生活環境・社会環境が発症の原因であることから、会社としても再発防止の観点から環境を変化させる部分にそれなりに、力を入れて対応してくれます。先ほど表で示した、3の業務量の配慮と異動については、通常の病休比べて、かなり手厚い対応だと言えます。

繰り返しになりますが、あなたの会社の人事部局も、うつ病を始めとするメンタル系の疾患の再発率が非常に高いことと、休暇期間が長期に及ぶリスクの高い病気であることを十分に認識しています。

私の会社でも、うつ病から復職した場合、本人希望にも配慮しながら、翌年度に部署異動になるケースが多いです。(残業が少なく、業務も穏やかな部署に異動するケースが多い。企画部門・開発部門といったメンタル的にも体力的身のハードワークが求められるような花形部門に異動する事はありません。)

恐らくリハビリを兼ねて、比較的業務の穏やかな部署に異動させてくれていると理解しています。それで3年とか5年とかすると、また激務の部署にカムバックしてくるケースが多いです。(悲しいことに、カムバックしてきて激務で、うつ病を再発する人も多い)

 

前置きが長くなりましたが、うつ病の場合、昇進が難しくなる理由は2つあります。1つ目は、業務の穏やかな部署に飛ばされると、人事評価で高い評価を得ることが難しくなること。

2つ目は、あなたの会社の人事部局は、うつ病を始めとするメンタル系の疾患の再発率が非常に高いという事を認識しており、そのような人間が管理職等に登用する事(ストレスフルな職位に付けること)をリスクがあると考えている事です。

 

うつ病経験者が出世を望まないという傾向があるにせよ、あなたの周りで、職位が高くて、うつ病を経験したことがある人は、ほとんどいないのではないでしょうか?人事部局は、昇進にはメンタル的な強さも必要であると考えている証左になります。

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