【例文解答つき 昇進試験の小論文】 管理職が果たすべき役割とは(抱負・意気込み)

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この記事でわかること
  • キーワードの探し方(管理職が果たすべき役割)
  • キーワードを組み合わせて小論文にしていく方法
  • 解答例文『管理職が果たすべき役割とは(抱負・ビジョンレポート)』

一般職から管理職に昇進すると、仕事内容がドラスティックに変わります。

主任から係長への昇進の場合は、主任で培ったノウハウがベースとなり、その延長線上として係長の職務を果たすことになります。

一方、係長から管理職への昇進の場合、マネジメントという全く新しい仕事の分野が入ってくるため、戸惑う人やチームを潰してしまう人もでてきます。

管理職への昇進試験は、このマネジメントを中心とした管理職業務への適性があるかどうかが、チェックされる試験です。

今回、紹介する「管理職の役割」というテーマは、志望動機でも小論文でも面接でも繰り返し聞かれるため、自分がどういった管理職を目指し、その理想を実現するためにどう行動していくかを、言語化できるようにしておく必要があります。

以下に、どうやって理想の管理職像を言語化し、そして小論文として仕上げるかについて、手法と例文を示したので、参考にしていただければと思います。

小論文作成の準備|キーワードの洗い出し

地に足の着いた具体的な小論文とするため、材料となるキーワードの洗い出しから始めましょう。

今回のテーマである『管理職が果たすべき役割』は、多岐に渡るため色々な書き方ができるテーマです。

採点する側は、現場の課題を解決し、チームの成果を高めてくれる人材を管理職に昇進させたいと考えています。

つまり、このテーマで論文を書く際のポイントは、「管理職の仕事とは何なのか」を理解したうえで、「現場の課題」と「その解決方法」を提示しなければならないということです。

論文内で提示すべき3つの論点
  1. 管理職の仕事とは?
  2. 現場の課題
  3. 管理職として、所属チーム全体の生産性を上げるような方法の提案

自分が管理職になれば、どういった点で改善をもたらし、所属部署の利益・パフォーマンスを向上させることができるのかについて具体的な視点で書きましょう。

① 言葉の定義を必ず調べる

冒頭にも書きましたが、管理職の役割は多岐に渡ります。管理職の役割が具体的にイメージできなければ、説得力のある小論文を書くことはできません。

ざっくりですが、管理職が果たすべき役割には大きく4つあります。

管理職 4つの役割

これらの役割が職場の上司を通して、詳細をイメージできていればいいのですが、それが難しい場合は、書籍を活用しましょう。

以下に、私がこれまで読んできて、現場レベルで役に立った管理職向けの本を紹介するので、参考にしてください。イメージが膨らむはずです。

出版日 2016年 2021年 2010年 2014年 2021年 2018年 2020年
ページ数 248頁 336頁 268頁 288頁 236頁 224頁 224頁
価格 1,760円 990円 1,980円 1,650円 1,595円 1,650円 1,650円
総合評価 5.0(1位) 4.5(2位) 4.5(2位) 4.0(3位) 3.5(4位) 3.5(4位) 3.5(4位)
読みやすさ 4.0 4.0 3.0 4.0 3.5 3.5 3.0
気づきの多さ 4.5 4.0 4.0 3.5 3.5 3.5 3.0
すぐに実践できるか 3.5 3.5 3.5 4.0 3.5 3.0 3.5
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関連記事【新米管理職・課長向け】マネジメント本ランキング|昇進したら最初に読むべき

ちなみに、全然イメージが湧かない方は、以下の切り口から管理職の仕事を以下のとおり定義してみることを、おススメします。

  • 人材育成(人事評価、フィードバック)
  • 部下のサポート(フォロー、モチベーション管理)
  • プロジェクトの進捗管理
  • プロジェクトの目標設定
  • その他プロジェクトを効率的に進めるための、ルール設定(手順化、マニュアル化、その他 etc)
  • 人員の管理(担当者と、その担当業務の決定)
  • 社内調整、部局間調整
  • 対外交渉
  • 専門性、広い視野から助言

② 理想の状態をイメージする

今回は、理想の状態=管理職の仕事が果たされている状態なので、①とほぼ同じです。

③ 現実(問題点・課題)をイメージする

今回のような、『管理職の役割』といったテーマだと、現実(問題点・課題)が漠然と大きなものになりがちです。

大きな問題・課題を取りあげても、実効性のある解決のアイディアまで到達しないので、注意してください。

例えば、営業全体の売り上げUPという課題に対して、誰が見ても納得するような実効性の高いアイディアを、文量が限られた小論内で示すことは難しいと思います。

表を使って職場の課題を、因数分解して、実効性のある解決方針が提示できる小さな課題に分けていくと手法をおススメします。

例)課題の因数分解

職場の課題 因数分解(課題詳細) さらに因数分解(より詳細)
特定の人に仕事が集中(残業) ◆専門知識が一部の人に偏っている ◇仕事の俗人化
◇社員のスキルレベルに高低がある
◇人事異動で専門性のある社員が引き抜かれた
◆業務の進捗管理ができていない ◇硬直的な事務分担
◇フォロー体制が組めていない
◇業務量・レベルが未把握

④ 余力があれば、マイナス要因も考えておく

特になし。

⑤ 具体的な解決方法をイメージする(メモレベルでOK)。

管理職は実務のプロフェッショナルです。ここから離れて議論を進めてはいけません。

時々、論文や志望動機で夢を語ろうとする人がいますが、「理想論」や「べき論」を語るような評論家は、管理職には不要です。

課題に対して理想を語ることは、経営層の役割ですから、管理職は実務者として、課題に対して、実現可能な方策を見つけ、着実に実行することが求められます。

課題解決のアイディアは、インパクトは小さくても構わないので、実効性を重視して書くことが求められます。

先ほどの表に、解決のアイディアを追記しましょう。

例)因数分解した課題に対する解決方法

職場の課題 因数分解(課題詳細) さらに因数分解(より詳細) 解決のアイディア
特定の人に仕事が集中(残業) ◆専門知識が一部の人に偏っている ◇仕事の俗人化 スキルの継承、大胆な部署内の配置換え
◇社員のスキルレベルに高低がある 機会の提供、学習会への強制参加
◇人事異動で専門性のある社員が引き抜かれた コア人材に指定(一定期間異動させない)
◆業務の進捗管理ができていない ◇硬直的な事務分担 柔軟な事務分担(必要に応じていつでも見直す)
◇フォロー体制が組めていない 複数担当制及び柔軟な担当割の見直し
◇業務量・レベルが未把握 業務管理シートの活用。担当割前の業務レベルの把握

小論文 模範解答

小論文を作成するにあたっての論理構成

作成するにあたっては、先ほど準備した①~⑤の材料を組み合わせて、論理的な文章を構築します。

論理展開としては以下の順番がおススメです。

  1. 用語の定義(今回は管理職の役割)
  2. 現状(どんな課題があるか)
  3. 理想
  4. その為に何をするのか

解答例文 管理職が果たすべき役割とは(抱負・ビジョンレポート)

管理職に求められる役割とは、人材育成(目標設定、人事評価、フィードバック)、部下のサポート(モフォローやチベーション管理)、プロジェクトの進捗管理など、非常に多岐に渡る。

そして、管理職が解決すべき職場の具体的な課題に目を移すと、例えば、難易度の高い業務が特定の人間に業務が集中することで、プロジェクトの遅延と残業が常態化といったことが生じている。

組織が継続して、成果を上げるためには、仕事が個人に属人化しているこの状況から、早急に脱却しなければならない。

そのため、今回の論文では、この課題にスポットをあて、解決のするために管理職が果たすべき役割を述べる。

一、チーム員の専門力を底上げし、難易度の高いプロジェクトの担い手を増やす。

向上心や専門分野に対して資質がある係員(複数人)に、研修を受講させ、専門力の底上げを図るとともに、仕事が集中しているメンバーから研修修了者へ業務の引き継ぎを実施する。

専門的な業務を、OJTで確実に引き継いでいくためには、コンフォートゾーンから出るための、ある種の強制力が必要である。

引き継ぎがある程度進んだ時点で、担当換えを実施し、後任の独り立ちを強力に進めていく。

こうした専門力の向上と配置換えを組み合わせることで、スキルの分散を進めることができると考える。

二、柔軟な業務分担を実施する。

職場全体の専門力が高まれば、フォローできる人材がいないという状況からは脱却できるが、実際に職場で密なフォロー体制を構築するには、その『しくみ』を導入しなければならない。

例えば、年度当初に担当が決まれば原則動かさないといった硬直的な事務分担のルールを見直すことが、必要ではないかと考える。

年度途中での柔軟な配置換えは、年度当初にチーム員に提案し合意形成しておく必要があるが、取り入れることができればチーム員それぞれが処理できる業務範囲が広がることに加え、必要な時に必要な人材を割り当てることが可能となり、フォロー体制の構築につながるはずである。

三、最適な事務分担を実現するため、管理職が業務をto do レベルで正確に把握する

上記の2つが、上手く機能するための大前提として、管理職自身が業務ボリュームやその難易度を適切に把握しておくことが必要である。

それぞの社員の適性にあった業務を、適正なサイズで割り振りすることは、業務の平準化だけでなく、人的資源、金銭的資源を最大限に活用するために不可欠であると認識している。

この適切な業務の割り振りの実現には、管理職がその業務に含まれる個別の to do まで、把握しておくことが必要である。

仮に、管理職自身がその分野での経験が浅いのであれば、メンバーの力を借りて、業務に紐づく個々の作業についても、正確に見積ることが不可欠である。

これら3つ解決のアイデアは、管理職の職位とチームの理解があって初めて実現するものである。

私が管理職の職位が与えられるのであれば、強い意志を持って、各チーム員のスキル底上げとフォロー体制の構築に取り組んでいきたい。

約1,200文字

しば

その他、小論文で頻出するテーマ(模範解答付き)の確認をしたい方は、こちらからどうぞ。

関連記事 【まとめ】解答例文つき 頻出テーマ10選 昇進・昇格試験(小論文編) 

参考 プレゼン用(スライドサンプル付)

もし、上記テーマでのプレゼンが求められているなら、以下の記事を参考にしてください。パワポで作成したサンプルデータをアップしています。

アイキャッチ 【回答サンプル スライド付き】昇進・昇格試験 頻出プレゼンテーマ10選 

ちなみに、スライドの中身はこんな感じです。

しばしばさんによる完成版 ビジョン・抱負.pptx

まとめ

学校のテストとは異なり、昇進・昇格試験は、その勉強方法や手順を誰も教えてくれません。

職場の親切な上司や先輩に聞けば、ふわっとしたアドバイスをくれると思いますが、注意してください。

その方法は、その上司や先輩が『たまたまうまくいった方法』に過ぎません。鵜呑みにすると、失敗します。

少なくとも、タイムロスをすることになります。

多くの人は、昇格試験・昇進試験に合格するための学習プランをメソッド(手順)として確立できるほど、多くの受験経験は有していません。

加えて、受験者である『あなた』と『その上司・先輩』は、経験もスキルも違うので、同じ学習計画をたてても、結局、うまくいきません。

しば

過去の私も含めて、昇進試験にパスしたほとんどの人は、直感的に必要だと思う箇所を学習し、たまたま合格したというというのが真実です。

だから、先輩や上司に勉強法を聞いても無駄です。

上司・先輩の手法が、合格に導いてくれる保証はありません、根拠がなく再現性がないからです。

合格するために必要なのは、『合格までのロードマップ』には、何があって、自分が何を対策しなければならないかを、把握することです。

昇格・昇進試験に、志望動機の提出や筆記試験(択一式)、面接なども課されていて、何をやったら良いか、よくわからないという方向けに昇進・昇格試験全体のロードマップに関する記事も用意しています。

ご参考にしていただければ。

参考記事【完全攻略】昇進・昇格試験って何をすればいいの?合格までのロードマップとは

参考記事【昇進・昇格試験】小論文完全対策まとめ 合格までのロードマップ

 

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